• 7/17〜7/20
  • 高知競輪場 第22回サマーナイトフェスティバル

  • 7/17〜7/20

後記 GⅡ 高知 07/17

G2初制覇の吉田拓矢が賞金を大きく加算

吉田拓矢

吉田拓矢

優勝写真
優勝写真
優勝写真

 サマーナイトフェスティバルは、2年連続での準V。昨年5月の日本選手権の優勝から、なかなかビッグ制覇に結実しなかった吉田拓矢(写真)が、初めて手にしたG2優勝だったが笑顔はなかった。
 「決して褒められた内容ではないので、手放しでは喜べないかなと」
 眞杉匠が先頭を務めた初日特選とは違い、「取手記念(の決勝)も頑張ってくれたんで、自分が前でいきたかった」と、眞杉にサマーナイトフェスティバル3連覇がかかる決勝は、前を買って出た。それだけに3番手を固めた坂井洋までラインの3人ともが、チャンスのある走りをしたかった。
 「展開的には、(関東勢は)誰が前でも優勝できたと思う。眞杉が前だったら眞杉、(坂井)洋が前だったら洋が優勝していたと…」
 ソツなく3番手をキープして、前の犬伏湧也にプレッシャーを与えた吉田だからこそのV獲りにも、自分に言い聞かせるように振り返った。
 レースは、眞杉がスタートを制して、茨栃勢が前団に構える。打鐘過ぎに飛び出した石原颯とのスピードを合わせた吉田が、スムーズに3番手に入った。
 「眞杉がスタート取ってくれたので、組み立てはしやすかったですね。(四国勢の後ろに単騎の)新田(祐大)さんは入れたくなかった」
 主導権を握った石原は、後ろの犬伏湧也の力を信じてグングンと加速。3番手でタイミングをうかがっていた吉田は動けず、結果的には犬伏の番手まくりに続いた。
 「犬伏が出ていく前に、仕掛けていきたかった。けど、石原の掛かりがすごかった。(番手まくりの)犬伏もすごい掛かりで、後ろに2人を付けてこのレースはちょっと悔しい。仕掛けて(最終)2コーナーで勝負できれば良かったんですけど」
 7番手からまくった脇本雄太は、最終バック過ぎに力尽きる。が、3コーナーから一瞬の隙を突いた新田が、内を押し上げる。直線の入り口で犬伏を交わした吉田のインから、新田が強襲。最後は2人の争いに持ち込まれた。
 「(新田が)来たのがわかったので、踏み負けないように最後まで踏み切りました」
 1輪、新田をしのいでのゴール。G2初制覇で賞金を大きく加算して、早くも獲得賞金ランクでのグランプリ出場を確実なものにした。
 「G2を勝ったことがなかったので、そこは素直に喜びたい。後半戦はG1の決勝を全部乗るくらいのつもりで。(賞金面でのグランプリ出場は)気にせず、一走、一走、一生懸命頑張りたい」
 今年ここまで行われた3つのG1は、近畿勢が総なめ。それだけにG1の舞台で関東勢独占の思いは強い。昨年5月の日本選手権以来のタイトルを次のオールスターで。その時にとっておきの笑顔は残しておこう。

 単騎の新田祐大は、関東勢の後ろの6番手で最終ホームを通過。坂井、眞杉が空けたインを3コーナーから進出して、吉田との優勝争いを演じたがあと一歩だった。
 「単騎だったし、ほかの動きもあるので周りを見ながらでした。(石原が駆けているスピードが)すごかったですね。どんどん加速していく感じで、(最終)ホームで犬伏が発進しているんじゃないかと思った。脇本が来ていたので、急いで踏みました。(内に行ってからは)坂井、眞杉と抜いて行って、ヨシタク(吉田)も締めながらだったけど、突っ込まないとチャンスがないなと」

 まくった脇本が不発。最終2センターからコースを探した古性優作だったが、吉田、新田のV争いに加わることはかなわなかった。しかしながら、最後は眞杉に体を寄せて、3着まで届いた。
 「予想通りの展開にはなりました。犬伏君が(石原の番手から)出ていっているんでキツいですよね。誰がどうなっているかわからないくらい、そのくらいスピードがエグかったです。(コースを探して3着に突っ込んだが)ギリギリです。脇本さんがずっと全開で踏んでいってくれたので」

Race Playback

レース展開4
 番手まくりを打った犬伏湧也選手の後ろから追い込んだ吉田拓矢選手が優勝。単騎の新田祐大選手が、内を強襲して2着。古性優作選手が3着。

レース経過

誘導員 : 吉松直人

 スタートを争いを制した眞杉匠が正攻法の位置を確保。吉田拓矢-眞杉-坂井洋、脇本雄太-古性優作-稲川翔、新田祐大、石原颯-犬伏湧也の並びで周回を重ねる。 赤板と同時に石原が動く。打鐘で並び掛けてきた四国勢を吉田はすんなり送り出して3番手を確保。一方、四国コンビを、ワンテンポ置いて追いかけた新田は近畿勢の前に入る。この隊形で石原が先行態勢に入り、脇本が前との車間を空けていく。脇本が最終2コーナーでまくると、バック手前から犬伏が番手まくりを敢行。脇本は不発で、3コーナー過ぎから新田が関東勢の内に入ってくる。犬伏を先頭に最後の直線へ。吉田が犬伏を交わしにいき、内を突いて上ってきた新田が両者の中を割りにくる。吉田と新田で踏み合ってゴールを目指すも、新田の逆転を許さず吉田がV。吉田の外を踏んだ眞杉は伸びず、新田を追うように内に進路を取った古性が3着となった。