ピックアップ GⅢ 宇都宮 05/30
福田稔希
昨年8月にS級へ特別昇級してきた地元の福田稔希は、初の地元記念に照準を定めて取り組んできたももの、二次予選敗退という悔しい結果に。最終日も逃げ切ることができず、未勝利に終えたシリーズを悔しそうに振り返った。
「初日は逃げて残れず、2日目、3日目も勝ちにいって勝てなかった。まだまだ力不足です。地元記念はS級に上がった頃から目標にしていたけど、まだまだダメでした。ここ最近は徹底先行といいつつ、展開に応じて組み立てている感じでした。初心に返って徹底先行でやっていかないと。バック数を常に20本以上持てるように」
今シリーズはS班の眞杉との連係も叶わなず、地元記念での連係は来年以降にお預けとなった。来年こそ責任ある位置を務めるためにも、一年かけて脚力アップに努めていく。
「いまの力では準決勝に上がって連係していたとしてもただの馬で終わってしまう。今年はただの馬にもなれなかったですけど。眞杉さんに『一年間、何してたの?』って言われないように。眞杉さんにはS級に上がりたての京王閣記念のときに『どこを目指すかで話す内容は変わってくるよ』って言われましたし。もっと上を目指して頑張ります」
市田龍生都
ナショナルチームに所属している市田龍生都は、アジア選手権でメダルを獲得している実力者。それでも不慣れな500バンク、自身2度目の9車立てのレースで組み立ての難しさを痛感し、持ち味を生かせないまま二次予選で敗退してしまった。シリーズ3日目にまくりで白星を挙げてはいたが、シリーズ最終日は先行で結果を求めた。
「3日間、内容がなかったですし、先行選手としての信頼も厳しいものがあるので。出し切ろうと思って走りました。無我夢中で必死にもがいていたんですけど。これで行かれてしまったら選手としてやっていけないと思って。連日のこともありますし、今日(最終日)のレースを勝ち上がりでやらないといけなかった。記念に慣れていないとか、500バンクに慣れていないとか言い訳はしたくないと思ってきた開催だったんですけど。評価としては厳しいものがあります。まだまだです。組み立てだったり。自分の武器だったり、切り札をレースで求められていたと思うんですけど、僕の実力不足でした」
目標はすぐ近くにいる。今シリーズを優勝で締めくくった寺崎浩平は、同県の先輩でもあり、ナショナルチームの経験者の先輩でもある。アドバイスをすぐに結果へと結びつけることはできなかったが、この悔しさは決して無駄にしない。
「寺崎さんや先輩たちにアドバイスをいただいていたのにもかかわらず、結果を出せなくて悔しかったです。次は全日本(自転車競技)選手権があって、そのあと京王閣です。次の京王閣は、競技のすぐあとだからといって言い訳をせず頑張りたい」
杉浦侑吾
昨年10月に栃木に移籍した杉浦侑吾が初めて迎えた地元記念。初日は豪快なまくりで別線を攻略してみせたが、二次予選は仕掛けのポイントに迷いが出てしまい、まさかの9着で二次予選敗退。シリーズを通して一度も先行できなかったことを悔やんでいたが、3日目、4日目は強烈なまくりで実力を証明した。
「(移籍後初の地元記念で)緊張半分、500バンクの走り方がわからずっていうのが半分っていう感じでした。(最終日も)宿口(陽一)さんを沈めてしまった。初日からずっとまくりだし、持ち味が出せていない。最近はバックが増えてきたのに、また暗黒期に入ってしまったかもしれない。ここで練習すると調子が悪くなってしまうので、街道メインであまりバンクでは練習しない。500バンクは仕掛け所が難しいです。(栃木に)移籍した当初は先行できていたけど、またレースが下手になってきている。もっと気持ちを強く持たないといけないし、(記念開催は)狙いにいきすぎて失敗することが多い。脚はあるのはわかっているので、あとは頭と気持ち。(高松宮記念杯が控えており)白虎賞には乗ったことがあるので、青龍賞に乗れるように頑張りたい」
眞杉匠
準決勝で堂々の逃げ切り勝ちを披露して3連勝で決勝進出を決めた眞杉匠。初日特選でも好連係を披露していた盟友の吉田拓矢を目標に完全Vを狙って決勝戦に挑んだが、勝負所での判断を誤って優勝を逃してしまった。
「(吉田は)若干焦っている感じだったけど、寺(寺崎浩平)もいるわけだし。中団(西田優大)が先に来て迷った。これは(寺崎の)目標になっちゃうなと。バックから行くべきでした。申し訳ない。(寺崎は)見えなかったけど、来るだろうなとは思っていた。もうワンテンポ早く行くべきでした。(吉田が)あれだけ行ってくれたので、獲り切りたかった。悔しい。(準決勝でいい走りができたからこそ)勝たないといけなかった」
日本選手権に続いてまたしても近畿に…。4月には武雄記念を制しているものの、眞杉が悔しさを胸に、吉田とともに敵地で行われる高松宮記念杯に挑む。
「(今年は決勝で)勝ち切れないことが多いし、2着ばっかりで悔しい。いつも近畿に獲られているので。(高松宮記念杯は)頑張ります」