ピックアップ GⅠ 岸和田 06/16
シリーズ前半のパールカップで佐藤水菜が、7連続のG1制覇。昨年4月のオールガールズクラシックVから負けなしの20連勝で、今シリーズもいまだ“一強”に変わりないことを示した。

脇本雄太
一方の高松宮記念杯は、5月の日本選手権で念願の“ダービー王”に就いた古性優作が、地元VでG1を連覇。脇本雄太が制した2月の全日本選抜で幕を開けたG1戦線も、前半の3つが終わり近畿勢が総なめ。近畿安泰かに思われるこの流れについても、「(G1に)乗る人が乗って活躍している感じで、(近畿勢の)底上げというのは一切ないです。結果を残す人が順当に勝ち上がって、結果を残しているという感じなんで、盛り上がりというのは感じていない」と、近畿の現状を冷静に古性が口にした。それだけに寺崎浩平の走りが際立ち、あのレースをした決勝は近畿ワンツーが古性の使命だったのだろう。あらためてラインとは、なにか。競輪にとっての絆とはを考えさせられる古性の優勝会見だった。
「僕の前を走ってくれた選手は、自分のことを信頼してくれていると思っています。僕も信頼しています。前の選手が期待してくれたそれ以上に応えたい気持ちがある。そうしないと若い選手が育ちにくい。近畿を盛り上げようと思ったら、いいレースを続けていかないといけないんで、僕はもっと頑張っていきたい」

中野慎詞
今シリーズは、初のG1ファイナルまであと一歩のところまできた中野慎詞。「(結果を)待っている間は、久々にすごくシビれたし、レース以上にドキドキした(笑)。でも、(準決で)2着に入ればいいだけの話なんで」と、4日目の青龍賞、白虎賞の着順の差で優出を逃した。それでもシリーズの5走で4度バックを奪取して、61732着。最終日は先行策で阿部拓真とワンツーも、北日本で新山響平を一人にした決勝は心残りだった。
「(最終日は)準決で自分が逃げ切れていないので、ペース配分の見直しというか、修正を含めて自分のペースでいければと。後ろがもつれていようが、いまいが自分のペースで走ることが重要かと。今日(最終日)は昨日の修正ができてちゃんと走れていたかなと。(阿部)拓真さんがSSなんで、SSを付けていいレースができたかなって思います。SSを付けて変なレースはできないし、先行している自分のプライドもある。(今シリーズは)いつものG1と違って、自分の力も発揮できた。ただ、決勝にはいけなてない。(新山)響平さんの前でG1の決勝を走りたい。そのなかで北日本から優勝者を出すっていうのは、自分の役目でもある。まずは決勝に乗って、前を任せてもらえる人間になっていかないと」
3月のウィナーズカップの落車の影響で、完治していない左ヒジの再手術を断行した脇本雄太は、復帰した前回の全プロ記念が2走ともシンガリ負け。今シリーズの“デキ”が気がかりだった。5走目の最終日にまくりで挙げた1着は、2月の全日本選抜V以来の勝ち星になった。
「自分のなかでは、まだまだだなっていう感じです。でも、あと(12月のグランプリまで)半年で仕上げていかないとっていう気持ちと、ほかのG1もどうにかしたいっていう焦りもあります。(今シリーズの1走目は小さいフレームを使い、2走目から全日本選抜を優勝した時のフレームに戻したが)体を合わせていかないとなって思っている。まだ力を入れれば、入れるほど痛い。フォームも崩れてしまっていますし、その辺も追求していかないと」

小原佑太
昨年12月にナショナルチームを卒業した小原佑太は、競輪に専念しているなかで、5月の全プロ競技大会のスプリントで初優勝。10月の寬仁親王牌では、理事長杯スタートも決まっている。それだけにG1の舞台の1走、1走が大切にもなってくる。105点台の競走得点以上の動きでの34912着は、これからのブレイクを予感させるには十分だった。、
「4月くらいから思っている感じで、練習ができるようになってきました。自分に厳しく生活しながら、2カ月かかって良くなってきている。(競技用フレームと競輪用のフレームの違いについては)ペダリングというよりも、鉄のフレームは進ませ方が違う。体の使い方を考えて、走っている時も意識している。これが意識せずに走れるようになれば、もう少しいい成績が残せるのかなって思っている。(同じナショナルチームだった寺崎浩平や山崎賢人がG1で活躍しているのが)目標の一つでもありますし、卒業組の先輩たちは道しるべになっています。追いつけ、追い越せで頑張っていきたい」

根田空史
シリーズ2連対が先行、まくりだった根田空史は、6着に敗れた5日目は下げられるタイミングではあったものの4番手で佐々木悠葵と併走。1周以上の併走をこらえて踏み負けはしたが、位置取りにこだわる姿勢を見せた。
「最終日に(ラインで)きれいに決まったのは、次につながるかなと。(今シリーズを通しては)アップの感じは、日に日に軽くなっていった。先行だけじゃどうしても上位で戦うのがキツいと思うので、まくりとかも出るような練習だったり、セッティングもして試行錯誤している。昨日(5日目)は、いつも引いちゃうところで引かないで、今後のためにもやろうと。ただ、自分の技術がまだまだで、佐々木君をどかすことができなかった。みんなに聞いてもああいうことは、実戦でやっていかないとって言われている。経験を積まないとですね。でも、最後は突っ込める人なら、後藤(大輝)君と稲川(翔)さんの間のコースに行けるんだろうなっていうところは見えている。いまは(先行とまくりの両方が出る)そういうセッティングにしてます。なかなか千葉の若手がまだ上がってきてくれないので、しばらくは自力で頑張らないといけないですね」