基準は世界の脇本雄

脇本雄太 欠場
世界基準の脚力を誇る脇本雄太が他を圧倒する走りを見せつける。年末はナショナルチームの合宿など、厳しいスケジュールが続いた中、今年初戦の1月立川記念で着。決勝は原田研にゴール前逆転は許すも、平原康、新田祐を圧倒。連日力強い走りだった。競技との二足のわらじを履き、今年はリオ五輪本番でより一層コンディション調整も難しくなるが、1月香港で行われたワールドカップ第3戦ケイリンで決勝進出し5着と好走。今後の活躍を見据えてモチベーションは高い。今節は全日本選抜直後で、3月の世界選直前の時期だが、先を見据える脇本にとって一戦、一戦が勝負だ。快速先行に加え、まくりもトップクラス。別線を力でねじ伏せよう。中近連係で援護的確な志智俊夫が脇本を盛り立てる。
1月和歌山で記念初優勝を遂げた郡司浩平が脇本に対抗する。昨年は優勝こそ一度だったが、オールスターで2連対と結果を残すと、競輪祭では2勝を含む3連対。年間を通してトップクラスと戦える力をつけた1年となった。そして迎えた16年は和歌山記念に続き小松島もVと勢いにも乗る。相手が脇本でも、負けられないのは地元の郡司も同様。勝瀬卓也と連独占を狙う。10月のS級初優勝後、決勝の常連となった江守昇まで加わればラインも強固になる。
菅田壱道、大槻寛徳の北日本コンビも虎視眈々と上位進出を目論む。また、2月高松でのエボリューションを制した柏野智典も阿竹智史を目標にV争いに割って入る。