高木真備が真の女王へ
グランプリシリーズの初日、12月28日の第11レースに「ガールズグランプリ」が行われる。今年1年間ガールズケイリンをリードした、トップ7による頂上決戦。第5代目の女王に君臨するのは果たして。

高木真備
昨年覇者の小林優香が怪我で長期欠場し、今年はガールズグランプリに出場ならず。また5回目にして102期の選手がゼロと年々レベルが上がり、群雄割拠の時代に突入しようとしている。その中で今年急成長を遂げたのが高木真備だ。昨年は2Vに終わったが、先行主体で地道に脚を付けたことが今年になって結果として現れ18Vをマーク。8月ガールズケイリンコレクション・松戸ステージではファン投票1位で選出されると、見事にその期待に応え、ビッグ初制覇。昨年同じ舞台で2位に終わり、悔し涙を流した地で見事にリベンジを果たした。人気、実力ともにガールズでもトップとなった今年。12月四日市まで99勝をマークしており、初出場となるこの舞台で節目の100勝とともに女王の座も手に入れる。
今回のメンバーで唯一このレースを制したことがあるのが梶田舞。一昨年のガールズグランプリではレース巧者ぶりを発揮し見事頂点に立った。今年は前半戦こそ3月ガルコレ・名古屋ステージでの落車もあり、苦しんだが後半戦は絶好調。7月のガールズケイリンフェスティバル決勝では、ガールズ屈指の立ち回りの巧さを生かし久々のビッグ制覇。8月ガルコレ松戸ステージこそ3着に敗れはしたが、その後は24戦23勝と圧倒的な強さを誇示している。2度目のガールズグランプリ制覇を果たし女王返り咲きへ視界は良好だ。
ガールズ先行日本一の奥井迪は、ここでも主導権を譲らない。逃げ切りVは至難の業だが、最難関に挑み続ける奥井の姿は今回もファンを引き寄せる。ブレない信念に基づきホームの立川で悲願のビッグ初制覇も。
ガールズ新興勢力の代表格である児玉碧衣はガルコレ名古屋ステージ3着、ガルフェス、ガルコレ松戸ステージでともに準Vと、あと一歩の状況が続く。それだけに、グランプリに賭ける想いは誰よりも強い。
尾崎睦はガルフェス決勝では何もできずに6着。悔しさを胸に、その後は結果はもちろん、内容重視のレースでこの舞台にたどり着いた。今回こそは力勝負をして結果を残したい。
昨年準Vの石井寛子は雪辱に燃える。グランプリ出場権を最後に大逆転で勝ち取った勝負強さに加え、タテの突破力はガールズ屈指。立川の長い直線は、石井に有利に働くか。
4年連続での参戦となる山原さくらはガルコレ名古屋ステージでビッグ初Vと上位との力差を年々縮めている。今年こそ、大輪の花を咲かせたい。