• 平塚競輪場第72回日本選手権競輪5/1〜5/6


日本選手権競輪 シリーズ展望

ダービー王の称号を賭けて激突

新田祐大

新田祐大

 ダービー王の称号に一番近いのは新田祐大だろう。昨年は宮杯を制してから、次々にビッグで好走。競輪祭もVと、まさに新田劇場の一年だった。そして、今年は初出走の全日本をいきなりV。決勝は単騎まくりで別線一蹴と、圧巻の脚力で周囲の度肝を抜いた。ウィナーズは準決で敗退したが、最終日に同じナショナルの脇本雄太をまくるなど随所で強さを見せつけた。不安材料のレース勘さえクリアすれば、G1三連覇も十分狙える。渡邉一成は昨年、新田の番手から2度のタイトルを奪取。今や新田を交わせる数少ない存在だ。今年初出走のウィナーズは2次予選で敗退も、3日目に好ラップのまくりを披露。競技で鍛えたスピードは健在だ。新田と同様に出場機会が激減した影響をどう解消するかが鍵。北日本は他にも成田和也や佐藤慎太郎、山崎芳仁ら役者が控える。

平原康多

平原康多

 関東勢の中心は平原康多。今年も1月立川記念をV、全日本を優出するなど、ハイレベルで安定。3月名古屋記念で落車こそしたが、ウィナーズは影響を感じさせない走りで準V。最強のオールラウンダーとして、変わらぬ存在感を放っている。諸橋愛は苦しい競走が続く。それでも、全日本の優秀で平原を差し切るなど、随所で持ち前のキメ脚を見せている。豊富な機動型を目標に上位進出を狙おう。武田豊樹は不在も木暮安由、吉澤純平、吉田拓矢など、関東の戦力は充実している。

浅井康太

浅井康太

 中部勢は浅井康太、深谷知広を軸に牙を向く。浅井は座骨骨折の影響で全日本を途中欠場など2月まで一息。しかし、近況はウィナーズ、4月川崎記念を優出と怪我が完治して持ち前の俊敏な走りが戻ってきた。深谷はナショナルに復帰して豪脚が復活。今年初出走のウィナーズは着に終わったが、初日特選で見せたパワーはさすがの一言だった。吉田敏洋、竹内雄作、坂口晃輔らも中部勢を盛り立てる。

 近畿勢も怖い。三谷竜生は、ここまで記念を3V。ウィナーズも、連日強豪を破って無傷の優出と動きが際立っている。村上義弘は今年Vこそないが、全日本を準V。近畿の総大将として結果を出している。他にも脇本雄太、稲垣裕之、古性優作ら他地区に引けを取らない選手が顔をそろえる。

 地元勢も意地を見せたい。郡司浩平は1月和歌山記念を優出したが、その後は落車もあって一息。それでも地元のG1だけに、きっちり仕上げてくるだろう。ホームの和田真久留らと力を合わせて他地区を迎え打つ。

 中四国勢は原田研太朗、取鳥雄吾、太田竜馬ら活きの良い若手が参戦。S班の桑原大志、香川雄介、小倉竜二らが好リードし、復権を目指す。九州も山田英明をはじめ、個性派の面々がそろうだけに軽視禁物だ。

出場予定選手

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