近畿ゴールデンコンビを信頼

古性優作

脇本雄太 欠場
高松宮記念杯の決勝で、好連係を決めた脇本雄太、古性優作、寺崎浩平の近畿勢がここもレースを支配するか。まくりに回って届かずの場面が目に付いた時もあった寺崎だが、最近は積極的な競走が多くなった。高松宮記念杯着では、西一次予選1こそまくり不発に終ったものの、西一次予選2から決勝まで、すべて先行で勝負している。勝ち星こそなかったが、圧倒的なスピードにものを言わせて別線を沈黙させた。寺崎が主導権を握れば、流れは近畿勢に傾く。直近4カ月の競走得点は120点台に迫る、輪界トップのオールラウンダーである古性が優勝に最も近いとみたが、近況を考えれば高松宮記念杯で5連勝を決めた脇本を本命視する方が妥当かも。

郡司浩平
ラインの総合力なら南関勢も見劣りしない。郡司浩平、岩本俊介のSS班2名をはじめとして、深谷知広、松井宏佑、松谷秀幸、和田真久留とそろっている。中でもエース格の郡司は、素晴らしい充実ぶりだ。6月取手記念では、今年G3の5V目を手にしている。G1では優参がなかったもの、高松宮記念杯では着と好走していて、G1でも結果を出した。深谷も高松宮記念杯では、東準決1着で決勝に乗るなど自力攻撃が冴えている。これだけ実力者がそろえば、勝ち上がり戦も有利に戦えるはずで、決勝に大挙進出しても不思議ではない。
清水裕友、松浦悠士、地元の太田海也の中国勢、犬伏湧也、松本貴治の四国勢とSS班3名を擁する中四国勢も戦力は整っている。中国ラインをけん引する太田は、高松宮記念杯着。G1で2回目の優参を果たすと、6月久留米記念1着とオール連対の準V。ワールドクラスのスピードは別線にとって脅威だろう。清水も高松宮記念杯では決勝に乗っていて調子はまずまずか。松浦は5月宇都宮記念で落車し、2場所を欠場。この影響があったのか、高松宮記念杯はあまり振るわなかった。この大会は17~19回大会を3連覇した実績があるが…。4月から新SS班となった犬伏がビッグレースでデビューしたのは、22年に当所で開催されたこの大会だった。いきなり優参を決めた思い出のバンクで躍動するか。
昨年の大会でワンツーを決めた眞杉匠、吉田拓矢の関東コンビも好勝負が見込める。最近もダービーの決勝、6月取手記念の初日特選で連を独占していて相性がいい。両者ともに調子に問題はないので、眞杉が好スパートを決めれば押し切っての連覇はもちろん、ダービー王・吉田の逆転も十分にあろう。
高松宮記念杯では、東二次予選4着で上位進出の権利を逸した新山響平は、やや末脚が甘かった印象だ。タッグを組む菅田壱道も高松宮記念杯は着、東二次予選で望みを断たれた。ただ、残り2日間は連に絡んだし、調子そのものは悪くなかった。続く7月小松島記念は❹着とまとめている。