検車場レポート
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脇本 雄太 福井 94期 |
【脇本 雄太(1着)】
「(赤板過ぎの)末木君の動きでちょっと1回下がったところでいつ行くかわからなかったので、しっかりそこを油断しないように構えていました。(ライン3車で出切ったあと)真後ろのラインが(太田)海也だったので、自分が勝負権ある仕掛けをしないとなって思っていました。本来であればラインで決めないといけないって思っていたんですけど、寺崎君の気持ちもくみ取った上で仕方なくっていう風には思っていました。自分自身は脚がたまり過ぎていて、いつでも行けるんですけれども。寺崎君も頑張っているしっていう風な葛藤もありました。ジャン(打鐘)の仕掛けのところで、寺崎君の気持ちがすごく伝わりましたし、僕自身も古性君の背負った上でしっかり2人で勝負できるようにと思っていました。(最終)4コーナーのところで古性君も外に(車輪を)外しているのが見えたので、最高の形になったかなっています。(今シリーズの仕上がりに関しては)先月ちょっと調子が悪くて、悩んでいたところもあったんですけど。新しく自分が変わっていこうと思っていたなかで、今大会で弾みがついたのかなって思っています。(今回の課題としては)自分が前を回ったときの中団だったり、位置取りの甘さだったりがどうしてもあるので。まだ期間はありますし、そこは磨いていきたいなって思います。地元地区のG1ですし、常に気持ちは入っているんですけど。なかなか結果に結びつかなかったんですけど。今回、近畿の仲間に助けられて取れた結果かなって思っています。今回に関しては寺崎君のおかげだと思っています。(2月にグランプリスラムを達成したあとのモチベーションとしては)自分のなかで変化を求めながら
、新しいことに挑戦するっていうのが今回のG1のなかでのモチベーションだと思っていますし。まだまだうまくいっていないところはあるんですけど。そういう変化をしっかり達成できること自体が、今回の、今年の課題でもありモチベーションでもあると思うので。(ダブルグランプリスラムは)実際に1回達成していることですし、あんまり意識はしていないですね。(変化を求めているなかで)現段階ではゴールはないですし、まだまだどういう風にしていけばいいのかわらかない状態なので。手探りながらも一歩、一歩進めていけたらなって思っています。(次のG1となるオールスターに向けては)現段階で行っている変化を進めていければ、おのずと次もいい結果が生まれると思うので。慢心せずにしっかり進んで行けたらなって思っています」
【古性優作(2着)】
「(ゴール前は)思いっきりいったっすけど、強かったですね。(寺崎の仕掛けは)すごかったですね。後ろを見る余裕もなくて、脇本さんも僕にもチャンスがあるように踏んでくれた。今回は自力なら勝ち上がれなかったですし、本当に、近畿の選手に助けてもらっての2着。ついていくだけですごいスピードだったので。ラインなら何とかなるけど、脇本さんや寺崎君と別線で戦うのは力の差がある。最後は何が何でも追い越したくて、死ぬほど踏んだけど、限界でした。追走は完璧だったし、カントも使っていけた。何回やっても抜けない。(この差は)長いスパンをかけて(埋めて)いきたい。(訃報があった郡山久二さんは)グランプリ(89年は開催中止で)に出ることができなかった。違う形ですけど4年連続で見に来てくれていた。〇〇孝行ってなんて言えばいいかわからないけど、それはできたと思う。大阪のメンバーは世話になっていたし、もっと大阪のメンバーがグランプリに走るところを見せたかった。A級から面倒を見てもらっていて成長の過程を見せることはできたんですけど…。どうせなら、今日、優勝したかった…」
【郡司浩平(3着)】
「スタートは(全部のラインが)出るかなと。深谷さんも挟まってしまっていて、後ろになったので、出たとこ勝負でしたよね。切りにいって、レースを動かしましたけど、(太田に突っ張られて)迎え入れている時に寺崎がカマしてきた。自分はバックを踏んでいたし、深谷さんはすかさず追いかけたので、1回もニュートラルに入らずに苦しかったと思う。赤板の踏み合いがあって、迎え入れたし、最終バックは(前まで)遠いなって、脇本さんが出たら厳しい展開でした。そこまでにそういう形にしてしまっているし、そこは近畿勢の作戦勝ちだと思います。決勝に乗れたことは、まず1歩、踏み込めた。あとはこういう舞台で、僕だけではなく、南関としていい勝負ができるようにならないと厳しい」