中野慎詞の連勝が30でストップ ~青森競輪場~

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中野慎詞
冷静に自分の動きとレースを分析していた
反省を生かして次走の共同通信社杯に乗り込む

 9月11日(日)に最終日を迎えた青森記念開設72周年記念みちのく記念競輪G3『善知鳥杯争奪戦』の決勝戦でデビューから30連勝中だった121期のスーパールーキー・中野慎詞(岩手・121期)に初めて土がつき連勝がストップした。

 レースは後ろ中団からスタートすると後ろ攻めの吉田拓矢にフタをされて赤板過ぎに7番手まで車を下げる。打鐘で反撃を開始するが、正攻法に構えていた清水裕友に踏み上げられて3番手の位置まで迫るも1センターで外に振られて失速して万事休す。結果9着大敗で連勝がストップした。

 「初手は後ろ(中団)からで吉田さんが切ったら叩く。それがうまくいかず苦しい展開になった。前受けすれば、切って切ってでペースが上がってしまうから早い段階で前に出て勝負するつもりだった。それがうまくいかなくて」と思惑通りにレースを組み立てられなかった。
 「この反省を次の共同杯も9車なのでそっちにいかせたらなと。9車もですし、G3、SS班はレベルが高い。出始めで力だけじゃ勝てないのがわかったから技術を身につけないと戦えない。吉田さんが切らなかった所を早めに引いて叩くか、切るかの判断。そこですね、(今日の)一番のポイントは」とS級S班3人を相手にしたときにまだまだ術を持っていないことを自覚し次走から生かすべく、レースを振り返った。
 「初日から話していたけど、連勝は気にしていない。止まっても正直、なにも思っていない。連勝は勝ちたい気持ちで走って繋がるもので今日は勝ちたい気持ちだけじゃ敵わなかった」と正直な気持ちを吐露。
 「次の共同杯はこの4日間の反省を生かす。同じミスをしない。チャレンジャーなので挑む気持ちで臨みたい」と中3日で初めてのG2・共同通信社杯に挑む。デビューから初めて負けが付いて、巻き返しを誓うスーパールーキーがS級S班9名がそろい踏みでS級トップが一堂に会する開催でどんな走りを披露するのか今から待ちきれない。

池端航一記者

2022年9月11日 17時54分

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