在所1位と卒記クイーンがV ~熊本競輪~

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岩元杏奈
卒記クイーンが初Vをゲット
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尾野翔一
ナショナル所属の逸材
男子は尾野翔一、女子は岩元杏奈が優勝

 競輪ルーキーシリーズ2025in熊本は、5月4日(日)に最終日が行われた。男子127期の優勝は、在所1位の尾野翔一(福岡)。女子128期の優勝は卒記クイーンの岩元杏奈(宮崎)。共に地元地区九州の有望株が、初優勝を飾った。

 まず10レースで行われた女子の優勝は、岩元杏奈。6番手から怒涛の追い込みを見せた岩元は、直線で大外を一気。卒記クイーンに輝いた勝負強さをここでも見せたが、本人は結果だけに満足しない。本格デビュー後を見据える岩元は、今度は自力での奮闘を誓った。

 「3番車の北岡さんがスタートで出たので、その後ろが取れれば良いなと思ってました。そこは内枠の有利さが出ました。みんな半田さんを警戒していたと思うんですけど、自分は北岡さんを追走するだけだなと。全体的にレース展開が遅くて、ホームでみんな動かなかった時点で、自分は直線勝負だなと思った。4コーナーを過ぎてもごちゃついてたので、一番外を行こうと。最後まで脚をためられたので、伸びました。勝てたのは良かったけど、自力で勝ってないのでなんとも言えないです。レースの見極めは間違ってないけど、今は自力で勝つことも大事だと思います」

 11レースの男子決勝を制したのは、在所1位の尾野翔一。緻密な計算でレースを組み立てて、最後の最後に爆発的なスピードを発揮。卒記Vを逃した悔しさを、完全Vで晴らした。

 「(スタートで)2番手が取れた。誰かが動くし、そこに飛び付くのに脚を使わないために、(先頭ではなく)2番手を狙っていました。ただ、動きがある中で、中団が取れて、杉浦君をうまく追えました。(馬越と被ったが)自分が踏めるスペースは確保できていたので、そこは気にならなかったです。バック過ぎから杉浦君が踏んでいって、そこを余裕を持って追えたのが大きかったです。わざとギリギリで(車間を)詰めて追わずに、詰める勢いでスピードに乗せて、直線で追い込めるようにと思ってました。狙い通りでしたね。卒記で負けて悔しくて、ここは絶対完全優勝したかった。(優勝は)気持ちいいですね」

熊谷洋祐記者

2025年5月4日 19時34分

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