力勝負で負けない猿樂楓樹 ~取手競輪場~

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猿樂楓樹
決勝も自分の競走を貫き完全Vを目指す
決勝も前に出させない

 取手競輪場では17日からチャレンジ戦でのモーニング開催が行われている。18日は準決勝を含む2日目の競走が行われた。
注目の新人・猿樂楓樹(岡山・127期)は前受けからの突っ張り先行。道中でもつれ3番手の佐藤正吾に強襲される場面はあったが、逃げ切りを果たし連勝で決勝へ勝ち進んだ。

 「焦ってしまいペースが悪かった。最後は誰が飛んできたのかと。危なかったですね」とホッとした様子だ。
師匠は日浅保幸。猿樂は環太平洋大学(岡山)でも野球をしていたが、「ケガしてトミージョン手術。治すのには1年かかると言われていて
見切りをつけて。大学在学中に師匠に会って新しいスタートを切りました」。
 「師匠には『誰一人、前に出させるな』と言われています。周りの人からは『いいレースをした』と言われても師匠は褒めてくれない。褒めてもらえるようにしたい」。

 決勝進出者が決まり、今回は5人の新人が参戦し猿樂を含め3人が決勝に勝ち上がった。
「踏み合いになっても仕方ないし力勝負に持っていく。前には出させないつもりだけど、師匠には『突っ張ることが全てではない。レースを作る走りをしろ』と。他の選手がまくりに来るようなら力勝負で逃げ切りたい」。

 写真撮影では「(準決は)ギリギリで勝ったんですけど、このポーズで大丈夫ですか?」と問いを受けたが、圧勝でもギリギリの差でも勝つことは大事な要素。もちろん、決勝も力を出し切る競走で完全Vを目指す。

木村貴宏記者

2025年12月18日 15時51分

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