動き軽快な堀僚介 ~前橋ミッドナイト~

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堀僚介
降級後は順調そのもの
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佐藤水菜
勝ってコレクションに向かう
ガールズは佐藤水菜が登場

 2月28日からの前橋ミッドナイトは、昨年後期のS級で7勝をマークした堀僚介が中心だ。降級後もその実力を順当に発揮しており、初戦の小倉ミッドナイトから鋭いまくりで優勝を飾ると、その後も手堅く決勝に進出。2月大垣ミッドナイトでは番手戦ながら今期2V目をゲットと、A級トップクラスの機動型として活躍を見せている。今回も得意のまくりでV争いを演じよう。高間悠平がアシストして近畿ワンツーを目指す。
 2月奈良、高知で連続準Vを飾るなど安定感が出てきた寺沼拓摩と内田玄希の東京コンビも侮れない。前記の高知では3日間逃げて112着だった寺沼が積極的に仕掛ければ東京勢の流れ。タテ脚兼備の内田にも勝機が出てくる。また、関東勢では、直前の2月松戸で想定外の展開からまくりに転じて優勝を飾った城幸弘の機動力に警戒したい。
 北勢も保科千春、牧田賢也をV候補で外せない。ともに今期優勝がある実力者だ。牧田-保科で結束ならライン強力だし、一発あって不思議ない。
 また、徹底先行で売り出す下井竜も伏兵で見逃せない。

 堀は直前の2月大垣ミッドナイトで優勝したばかり。師匠の原田隆と一緒で緊張の開催、準決が悪天候で中止になるなど波乱のシリーズだったが、最後は同郷の後輩・谷和の番手でしっかり優勝を決めてみせた。決勝は井上嵩の抵抗で谷は出切れなかったが、井上の後位に降りると、まくってきた長谷部翔や周りの動きを冷静に見極めて抜け出す余裕の運行だった。「谷が強いんでとりあえず付いていくことに専念して、その後勝てるように走ろうと思ってました。谷が引いたらカマすときに踏み遅れないにという事だけ考えて。谷が合わされたので、とりあえず位置を確保して、最後はコースが開いたんで踏んで行けると思いました。師匠の原田さんと一緒の開催で、3日間いい経験をさして貰ったので次につなげたい」。もちろん、ここは本来の自力で勝負。破壊力満点のまくりが炸裂するか。

 ガールズは佐藤水菜が主役の座を譲らない。今年はコレクショントライアルを含めてまだ3場所しか走っていないが、8勝し完全V2回。1月別府でのコレクショントライアル決勝のみ女王・児玉碧にねじ伏せられて3着と悔しい思いをしたが、それでも5月京王閣でのコレクション出場権をゲットと順調そのものだ。腰痛を克服し、ナショナルチームでの厳しい練習で培ったスピードは強烈そのもの。全日本選抜での郡司浩の優勝にも刺激を貰ったし、次走は児玉へのリベンジを誓うウィナーズカップでのコレクションだけに、ここも強烈な一撃を決めて粘り込み、強敵を倒して完全優勝を決める。約1カ月空いての実戦だが、怖いのはレース勘よりもハードなトレーニングの疲れを残っていないかだろう。
 落車の影響か、本来の伸びがない鈴木美教だが、そろそろ立て直したいところ。軽快な動きが目立つ篠崎新純、元気一杯に先行主体のレースで臨む吉岡詩織、レースを覚えて売り出し中の西島叶子、巧者ぶりが光る高橋梨香がどこまで佐藤に迫れるか。

権田浩一記者

2021年2月28日 00時04分

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