柴崎淳が5度目のG3優勝 ~福井競輪場~

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柴崎淳
両手で1をつくり優勝ポーズ
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②柴崎と⑨野田のゴール前勝負は3/4車輪差
 気持ちを全面に押し出した優勝

 第1回大阪・関西万博協賛競輪(GⅢ)は、柴崎淳(三重・91期)が吉田茂生を目標に、最後は番手からまくり出て優勝をつかんだ。

 レースは野田源一が勢いよくスタートを取り、九州勢の前受け。単騎の磯田旭が追い、吉田が4番手からレースを進める。7番手以降に単騎の渡部幸訓、小林大介、池田良で周回を重ねる。道中で小林が磯田の後ろに追い上げる動きを見せたが、大きくレースが動いたのは赤板過ぎ。吉田が1コーナーからダッシュを効かせて一気に前団を叩くと、中近3車が綺麗に出切って、野田は4番手。野田は最終の2コーナーから仕掛けると、柴崎は野田を張って勢いを止める。そのままタテに踏んだ柴崎が野田を振り切って先頭でゴール線を駆け抜けた。

 優勝した柴崎は勝因を気持ちだと語る。「(吉田)シゲはスピードがあるし、僕も離れる心配はないから、前受けの得意パターンからいきたかったけど、あまりにも(野田の)スタートが早かった。あとはシゲに任せて好きなように走ってもらうだけ。(最終の)ホーム過ぎに紫色の9番車が見えて、前回(岸和田決勝)踏み負けているのが、悔しかったので同じ感じなら気持ちだと思った。気持ちだけで行きましたね。完全に行かれるスピードだったので、張りながらじゃないと行かれると思って、あとは無我夢中でゴールまで踏んだ。残り半周は脚じゃなくて、気持ちだけ」

 「中部の後輩が行ってくれてグレードレース(優勝)は初めてじゃないかな。うれしかった。ああやって行ってくれて、僕も若い頃に果敢に行っていたので、そういうのが生きてきたかな」と、後輩の頑張りも称えていた。

 今後の目標についてはビッグレースの制覇に照準を定める。「階段を一歩ずつ、G1、G2、そこで優勝をできるように頑張っていくだけ。(昨年の腰痛骨折の大ケガがあり)一気に戻る感じではないので、徐々にですね」

小山裕哉記者

2021年6月13日 16時37分

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