『鳳凰賞典レース』のベストナインが出揃う ~立川競輪場~

photo-37362
吉田拓矢
関東地区の意地を見せて優勝を狙う
S班の責任を背負って戦い抜く吉田拓矢

 1月6日(木)に行われた立川競輪開設70周年『鳳凰賞典レース』のシリーズ3日目は4レースあたりから小雪が舞い始め、最終の12レースが終了する頃にはバンク内は雪化粧。気温もマイナス1℃と過酷なバンクコンディションの中で行われた準決勝を突破した9名で7日(金)に決勝戦が行われる。S班は吉田拓矢(茨城・107期)と清水裕友(山口・105期)の2名が名乗りを上げる。注目の並びは以下の通りに決定した。

 ①吉田拓矢ー⑥稲村好将
 
 ②浅井康太ー⑦桐山敬太郎
 
 ⑧木村弘ー③新田祐大-④菊地圭尚
 
 ⑤清水裕友-⑨久米良

 吉田拓矢は準決勝で前を任せた坂井洋が別線に苦しめられる展開となったが、自力に転じて決勝進出。道中で難しい判断を迫られたが、結果を求められるS班として迷わずペダルを踏み込んだ。
 「坂井さんが苦しい展開になってしまったので。難しかったですけど、あそこで迷ってしまったら渡邉(雄太)さんに番手から出られてしまうと思って。人気にもなっていましたし、勝たないといけないレースで結果を出せて良かった。(決勝に乗れて)ほっとしている部分もありますけど、感謝の気持ちを忘れずに決勝戦も頑張りたい」
 
 浅井康太(三重・90期)は最終12レースでゴール後に落車。シビアなコース取りと鋭い伸びが光っていたが気になるのはケガの影響だろう。
 「(最終)3コーナー過ぎは外も考えたけど、久米君のスピードが良かったんで、外よりも内だと。全部、避けられたかと思ったんですけど、最後に引っ掛かったのが失敗だった。(ゴール後の落車での怪我は)打撲と擦過傷が少しですかね。(現時点では)痛み的には、なんとか我慢できるかなと思います」
 
 初日から強風が吹きつけたり、3日目には雪が舞い散るなど、これほどまでにバンクコンディションが変わることも珍しく、波乱のシリーズを勝って笑顔で締め括るのは果たして…。運命の号砲は16時40分に鳴る。

細川和輝記者

2022年1月6日 17時35分

開催情報

ページトップへ