太田海也のデビュー戦! ~小倉競輪場~

photo-37910
太田海也
スター候補生が初陣に出る
photo-37911
渡口勝成
積極策でレースを掌握する
スーパールーキーがベールを脱ぐ

 北九州メディアドーム小倉競輪場を舞台にミッドナイト競輪が1月20日から開幕。今シリーズの最注目は早期卒業生の太田海也(岡山・121期)だ。昨年12月12日の全日本自転車競技選手権大会トラックレースのケイリン種目で落車し、右鎖骨を骨折したため、同じく早期卒業した中野慎詞(岩手・121期)よりもデビューが遅れた。
 「右鎖骨を折ったけど、それよりも擦過傷の方がキツかった。ただもう体はバッチリ。体の調子はすごく良い状態なので、そこをうまく出せればいけると思う」と不安を一掃してデビュー戦を迎える。「小倉は(入所)試験以来で、1回しか走っていないけど、玉野みたいな走り慣れている感覚がある。だけどまだプロとして走るのに実感がわいていない」と正直な気持ちも吐露。「ラインで決めるのが一番だと思っているので、ラインで決めたい。ただ突っ張り先行はあまり経験がないですね。自分は自転車歴が浅いから走りながらいろんなことを経験していきたい。師匠(藤田昌宏)からは、自分の力を出し惜しみしないようにと言われてきました」とライン決着を意識を組み立てる。「すぐにS級に上がって戦いたいし、早期卒業した以上はS級まで負けずに上がるのはノルマだと思っている。師匠の背中を追い掛けていきたいですね。(最初に早期卒業した寺崎浩平、菊池岳仁は)2人とも尊敬できる先輩ですし、S級1班まで上がっているから見習っていきたい」と18連勝でのS級特進しか見えていない。

 A級1、2班戦で勢いがあるのは12月のレインボーカップで3着に滑り込み特進を果たした渡口勝成(山口・119期)。1、2班戦デビューの前回広島は連勝で勝ち上がって決勝は6着。まずまずの結果だが、本人は納得していない様子。「予選からまだまだ動きが甘いですね。1、2班戦でのレースがまだわかっていない。決勝とかは対処がわからなかったから終わってから先輩たちにどうすればよかったか聞いたりもした」と反省しきり。「S級に向けても先行していきたい。地元の防府以外で、予選から同県の人が後ろに付いてくれることが今回初めてなので、富(弥昭)さんと上がれるように。11月のここは予選で失格したから3日間、走り切りたい」と初日から積極策でレースを支配しそうだ。

池端航一記者

2022年1月19日 16時34分

開催情報

ページトップへ