スタールビー賞は平原康多が制す ~取手競輪場~

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平原康多
取手競輪場は「節目、節目でいい思い出がある」と語るバンク
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平原康多(左)・眞杉匠(右)

 取手競輪場を舞台に開催されている『第37回読売新聞社杯全日本選抜競輪』。開催2日目のメインレースは『スタールビー賞』が行われ、S班の平原康多(87期・埼玉)が関東地区の意地を見せて制した。

 レースは前受けから下げた深谷知広が打鐘前の2コーナーから一気に巻き返し、山崎賢人を叩いて先行。山崎マークの松浦悠士が最終1コーナーで自らまくりを発動。抜群の加速力で南関勢をのみ込んだが、松浦の動きに合わせて真後ろから追い込んだ平原康多が松浦を1/4車輪交わしてゴール線を駆け抜けた。

 激戦を制した平原は「(周回中は南関勢が前だったので)半分は突っ張るのかなと。それで古性(優作)も自分より前にいたんじゃないかと。(山崎)賢人はちょっと踏み出しが遅れた。(最終1センター付近の)あそこが自分と古性と(仕掛けた松浦の)3人がかぶったポイントだった。鈴木(裕)が遅れてきたんで、みんなタイミングがズレてしまった感じでした。自分は(調子は)悪くないと思います」とレースを振り返った。

 開催3日目となる22日(火)はいよいよ佳境の準決勝が行われる。今シリーズの平原はここまでラインの先頭で戦ってきたが、準決は眞杉匠を目標に得た。「眞杉君とは何度も連係しているし、うまく行くときもあれば失敗もある。それでも同じ失敗を繰り返さないようにだけ自分からもアドバイスできれば」と、関東の後輩に自身の経験などを伝えていく。眞杉-平原の並びは過去に何度もあるがGⅠの準決勝は今回で3回目の連係。昨年の日本選手権競輪(平原1着)、オールスター競輪(平原3着)では、ともに平原が決勝に駒を進めており関東連係に注目したい。

小山裕哉記者

2022年2月21日 19時20分

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