脇本雄太が圧巻の逃げ切りで初日特選を制す ~玉野競輪~

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脇本雄太
衝撃的な逃げ切りを決めても「まだ満足していない」
豪華メンバーがそろった中でも強さが際立つ

 3月26日に玉野競輪場で開設71周年記念『瀬戸の王子杯争奪戦』の初日が行われた。初日特選は脇本雄太(福井・94期)が今年初の400バンクに出走。圧倒的な強さで逃げ切った。

 レース後の脇本は「まだ満足していない。今節で感覚をつかんで、5月のダービーに向けた組み立てをしたい。今年の400(バンク)一発目。これを参考にできたら」と、今年のGⅠ戦線を戦っていくベースを確認した。打鐘前2コーナーのくだりを使って加速していく先行は目を奪われる力強さがあり、迫力は満点だった。

 脇本自身は満足がいっていないが、同じレースを走った選手は脇本の強さをこう語る。

 脇本にマークした佐藤慎太郎(福島・78期)。「カマすスピードが余裕で付いていける先行ではない。脚は80%以上削られていく。付いていけたので、悪くはないが、自分の感覚よりも脇本との力の差を感じた。強すぎた」

 脇本ラインを追い佐藤を交わして2着に入った太田竜馬(徳島・109期)。「(仕掛ける)間合いを取っていたが、まくっていける感じはなかった。ホームからバックがかなり流れていて引っ張られていく感じ。すごい。力負けです。(収穫は)経験できたことです。脚が違うし、すぐにどうこうできるというのはないですね」

小山裕哉記者

2022年3月26日 19時25分

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