吉田拓矢が4度目の記念V ~宇都宮競輪場~

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吉田拓矢
笑顔で賞金ボードを掲げた
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1番車の吉田拓矢が一番にゴール線を駆け抜けた
3番手から突き抜けた!

  宇都宮競輪場で開催された開設73周年記念宇都宮ワンダーランドカップ争奪戦は22日(日)に最終日が終了した。S班の吉田拓矢(茨城・107期)が今年1月の立川記念以来、4度目の記念制覇を成し遂げた。

 レースは赤板手前から松浦悠士が中団の眞杉匠にフタをして打鐘過ぎで切ると、すかさず眞杉が怒涛のカマシを敢行。関東勢がライン3車で出切ると、今度は中川誠一郎が巻き返す。2コーナー過ぎ7番手の位置からまくり上げると、車間を空けていた金子幸央は4コーナーで外に振って中川を止める。空いた内のコースを3番手の吉田拓矢が踏んで突き抜けた。

 「3番手の役割りがイマイチわからなかったけど、内をしゃくられないように松浦さんが来ても凌ごうと。先輩とかに3番手の走り方は全く聞かずに感性で走った。すかさず眞杉君が行ってラインで出切れたことで勝負できる位置がもらえた。最後は外のコースは厳しいし、優勝するならあそこしかないと踏ませてもらった」と、初の3番手回りでも臆することなく、持ち前の競走センスと度胸を生かして優勝をつかみ取った。

 「今開催は前のおかげで勝つことができた。栃茨は昔からあって、ラインの大事さを改めて認識した。栃茨は大事にしたい。眞杉君と金子さんの関係性も知っているし、こういう大切さを大事にしたい」。今開催は二次予選以外は人の後ろ回りだっただけに、ラインの大切さを再認識。

 「この後は、全プロがあって、地元(取手)記念。そこが一番勝ちたいところ。弟の有希がいるし、他の茨城の選手もいる。弟とは決勝まで連係できないから頑張りたいですね。昌司もまだ(連係が)ないし、(弟との連係は)選手になってからのひとつの目標」と目先の目標は地元記念に絞られている。

 「今年はG1を獲ってグランプリ出場、そこだけを目指しているので頑張りたい。今年はまだG1の決勝に乗れていないですからね。高松宮記念杯競輪で決勝に乗って優勝争いしたい」と締めくくった。

池端航一記者

2022年5月22日 18時07分

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