開設73周年記念『中野カップレース』が開幕 ~久留米競輪場~

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園田匠
自慢の決め脚を発揮してゴール前で鬼と化す
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吉本卓仁
ケアと練習に時間をかけて地元で復帰戦を迎える
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松本秀之介
普段から練習を行っているバンクで特性は把握済み
九州勢は一枚岩で他地区を迎え撃つ

 6月25日(土)から久留米競輪場を舞台に開設73周年記念『中野カップレース』が幕を開ける。今節は高松宮記念杯競輪が終わって中4日とタイトなスケジュールとなっているが、S級S班2名を含め、高松宮記念杯競輪で決勝に進出した小松崎大地や成田和也、地元の園田匠らも参加してハイレベルな戦いを繰り広げる。地元の九州地区は一枚岩で全国から集まった強敵たちを迎え撃つ。

 園田匠(福岡・87期)は高松宮記念杯で決勝3着と自慢の決め脚を披露していた。レース勘を大事にしている園田匠にとって競走間隔が詰まっていることはなによりもプラスだ。
 「自分の場合はレース間隔が詰まっているのは気にならないし、むしろ感覚的には詰まっているほうが好きなので。前回の初日に(中川)誠一郎さんのスピードを体感して脚にアタリがついたおかげで、2日目以降もしっかりと戦えたと思うので。レース間隔が詰まっているのでそのイメージのまま走れれば。今年はF1が多くて記念を走るのはこれで3本目。7車立てと9車立てでは全く感覚が違うので、2場所続けて9車立てを走れるのはプラスだと思う。お世話になっている中野さんの冠レースなので、しっかりと結果を出せるように頑張りたい」
 
 地元のトップバッターを務めるのは1レースの岩谷拓磨(福岡・115期)と吉本卓仁(福岡・89期)。特にホームバンクの吉本卓仁にとっては大事なシリーズで、長欠明けの一戦ながら戦う準備は整えてきた。
 「左手を痛めてしまってずっと固定しないといけなかったので欠場していましたけど、ほかにケガはなかったですし、体は無事だったので練習はできていました。3日前くらいにはハンドルも握れるようになったので大丈夫だと思います。昔みたいに入れ込みすぎず走れれば」
 
 熊本競輪場が改修工事を行っている関係で、熊本の選手が久留米競輪場で練習を行っているケースが増えている。松本秀之介(熊本・117期)もその中の一人で、準地元記念のつもりで気持ちは入っている。
 「ここ最近はずっと久留米競輪場を使わせてもらっているし、お世話になっているバンク。普段から練習しているのでバンクとかの感触はつかめていると思います。最近は競走得点が上がっていないですけど、意識的に先行をするようにして脚自体は上がっていると思います。ペースに入れられればスピードを維持するのは得意なほうなので。初日から力を出し切って勝ち上がれるように頑張りたい」
 
 九州勢は高松宮記念杯競輪では決勝に3名勝ち上がるなど盛り上がりを見せている。今シリーズも地元地区の意地を見せて他地区の前に立ちはだかる。

細川和輝記者

2022年6月24日 16時21分

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