諸橋愛が貫禄の1着 ~弥彦競輪場~

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諸橋愛
地元記念に並々ならぬ思いで挑む
前日の敗戦を糧に変えた

 弥彦競輪場開設72周年記念『ふるさとカップ』は2日目が終了。二次予選10Rでは、地元のエース・諸橋愛(新潟・79期)が1着をつかんだ。

 初連係の菊池岳仁(長野・117期)に前を任せて臨んだレース。菊池は「お世話になっている諸橋さんの前で気合が入り過ぎた」と赤板から突っ張り先行。誰も出させずに駆けて、番手絶好の諸橋が抜け出した。ライン上位独占のレースを諸橋がこう振り返る。

 「あいつ(菊池)の練習の強さを知ってるだけに(ゴール前は)強めに踏んだら出過ぎちゃって。踏むのをやめたら横山(尚則)が追い込んでたし、これで2着は駄目だと思ってまた踏んだって感じです。(菊池は)ペース配分を失敗したのかな。(最終)ホームで踏み直した感じは一気に掛かってたし、ペース配分を考えれば、面白かったと思いますけどね。横山が内を締めてくれていたし、自分は何もすることがなかったし恵まれました」

 初日特選では最終4コーナーで成田和也(福島・88期)に外からキメられて5着。輪界屈指のヨコの技量を持つ両者の競り合いは見応えがあったが、諸橋からすれば悔しさも大きかったはず。誰よりも情熱を注ぐ地元記念。やられただけで終わるわけにはいかない。
 「昨日は負けたけど、成田のあれがなきゃレース勘が戻らなかった。宮杯でも併走したし、お互いに併走の術を知っている。昨日は僕の方が疲れがあった分、負けたけど、あれで刺激が入った。今日は思ったよりも落ち着いていたし、余裕もあった。やれる感じだね」

 準決勝はS班の吉田拓矢(茨城・107期)の番手回り。「まずは決勝に乗ること。そこからですから」と絶対に負けられない戦いに挑む。

熊谷洋祐記者

2022年7月29日 19時23分

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