北津留翼が豪快なまくりで初日特選を制す ~松戸競輪場~

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北津留翼
豪快なまくりで強敵撃破に成功
不安を払拭するまくりで2日目以降に弾みをつけた

 8月23日に松戸競輪場で幕を開けた開設75周年記念『燦燦ダイヤモンド』滝澤正光杯の初日特選は4車で結束した南関ラインが人気を集めたが、孤軍奮闘した北津留翼(福岡・90期)が目の覚めるスピードで前団をのみ込み白星スタートを決めた。
 
 S取り早い雨谷一樹が正攻法に構え、南関ラインをけん引する深谷知広は中団からの組み立てに。残り3周手前から上昇してきた清水裕友の動きに合わせて動き始め、青板バック過ぎに誘導員を降ろして先頭に踊りでたが、雨谷が岩本俊介の内で飛び付きラインが乱れる。清水が打鐘2コーナーの下りを使って巻き返しを狙ったが、郡司浩平に張られてスピードが鈍る。最後方で冷静に脚をためていた北津留翼が最終1センター付近から車を外に持ち出すと、鮮やかに前団をのみ込んで4車身差をつけてゴール線を駆け抜けた。

「とりあえず千切れないように、早めに踏めるようにと思っていました。本当は(清水が仕掛けた直後の)このタイミングで行かないといけないんですけど、脚の入りがイマイチだったんで、見送っちゃいました。清水君を目標にして踏んでいった感じです。正直周りがみんな格上なんで、行けるかどうか分からなかった。3コーナー手前くらいでやっと出切れるかなって思った。直前の練習が弱すぎて、不安しかなかったんですけど、勝負はギリギリできる状態かな」
 
 強敵を撃破しても謙遜しきりの北津留は初日特選を制しても気持ちは緩めない。シリーズ2日目は二次予選7レースに登場し、連係実績豊富な園田匠を連れて再び別線攻略を目指す。

細川和輝記者

2025年8月23日 22時19分

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