平原康多が『ふるさとカップ』連覇 ~弥彦競輪場~

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平原康多
弥彦のグレードレースは3年連続制覇
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⑤平原が③成田の追撃を振り切った
関東の絆でつかみとった優勝

 7月31日、弥彦競輪開設72周年記念『ふるさとカップ』の決勝戦が行われ平原康多(埼玉・87期)が優勝した。
 
 ジャン前の2コーナーから巻き返した吉田拓矢が飯野祐太を叩いて主導権。平原はすんなりと続いたが、3番手の諸橋愛は飯野の飛び付きをしのいでから、平原を追いかける。福島勢は飯野が諸橋に決められると、小松崎大地が自力にシフトして関東勢におそいかかる。平原は小松崎の巻き返しに合わせて番手まくりを決め、詰め寄る成田とのゴール前勝負を制した。

 平原は「すべて(吉田)拓矢の判断でした。三谷が来ると思っていたら、小松崎がものすごいスピードで来てギリギリのラインだった。(後ろが)ごちゃついているのは分かったけど、(からまれているのが)諸橋さんだとは思わなかった。後ろに諸橋さんがいると思っていたので、自力に切り替えるタイミングだけ間違えないようにと思っていました。(1着だとは)本当に分からなかった。成田さんのことを諸橋さんだと思っていたくらい。帰ってきて、後輩に聞いて知りました」と激闘を振り返った。

 新潟は中学まで過ごした土地で「連日、熱い声援をもらいましたね」と、いまでも親戚が応援に駆け付ける縁のある場所。開設70周年の『ふるさとカップ』、昨年の寬仁親王牌、今年と、弥彦競輪場で行われたグレードレースは3年連続優勝で結果を出しており、平原にとって特別な競輪場だ。

 「昨日、番組が出た時に拓矢が『まとまりたい』って言ってくれて、すごい結束力になった」と強固な関東ラインへの感謝を忘れない。

 次走は地元の西武園で行われるオールスター競輪にファン投票1位で出場。「地元、地元って言われるが、意気込み過ぎて失敗しないように。一戦、一戦平常心で。いい感覚で臨みたいので研ぎ澄ましていきたい」

小山裕哉記者

2022年7月31日 18時10分

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