脇本雄太が圧巻の走りでドリームレースを制す ~西武園競輪場~

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脇本雄太
相手にレースをさせず、圧倒的な走りで2走目に弾みをつけた
1周半以上を逃げ切り、レースを制圧

 8月9日(火)に、西武園競輪場で行われた第65回オールスター競輪の初日10R『ドリームレース』を制したのは脇本雄太(福井・94期)。後ろ攻めを選択し、赤板周回の1コーナーから上昇していくと2コーナーでは先頭に立った。そこからは脇本の独壇場で、懸命に巻き返しを試みる吉田拓矢や深谷知広の仕掛けは進まず、3番手を取って直線勝負にかけた松浦悠士を寄せ付けず。番手から迫る古性優作を振り切る堂々たる走りで逃げ切ってみせた。これで18ポイントを獲得、2走目に向けて大きなアドバンテージとなる。

 「(深谷の)前受けを見て多少なりとも、早めに動かないといけないのかなと。深谷君が突っ張る前に仕掛けないとって。それがうまくいって良かった。脚はわからないけど、しっかりと動きたいところで動けているので気持ちの面は悪くないのかなと。しっかりとこの感覚を忘れずに休養して明日以降に備えたい」

 古性優作(大阪・100期)が続いて近畿ワンツー。番手から追い込むも、タイヤ差で届かなかった。
 「(後ろ攻めの組み立ては)知らなかったです。スタートで脇本さんの顔をみてうなづいたところからで、(後ろ攻めは)びっくりしました。とにかく(脇本が)強かったです。他の7選手と同じことを思ったと思います。(脇本の)踏み直しがすごかったです。自分は今日が一番悪いかな、日に日に良くなると思います。肺もしんどかったが、一走して体が慣れてくると思うので」
 
 ドリームレースを制した脇本雄太は一日休養を挟んで3日目から再び登場する。2着で17ポイントを獲得した古性優作は2日目の8レースに登場し初日に10秒8のまくりで快勝している寺崎浩平に前を託してシャイニングスター賞への切符をかけて力を振り絞る。昨年から導入された6日制ナイターのオールスター競輪は長丁場で、戦いはまだ始まったばかり。2日目、3日目のポイント次第で2次予選への勝ち上がりが決まる。初日に失敗してしまった選手たちも巻き返しのチャンスは十分で、明日からの戦いにも注目したい。
 

角田祐馬記者

2022年8月9日 22時21分

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