実力拮抗の『道後温泉杯争覇戦』が開幕 ~松山競輪場~

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菅田壱道
自慢のスピードで別線に牙を剥く
新車を手にシリーズに参戦する菅田壱道が不気味

 10月13日(木)に松山競輪場を舞台に『道後温泉杯争覇戦』G3ナイターが幕を開ける。S級S班を含めて寛仁親王牌に出場するメンバーは不在で、優勝候補筆頭の脇本雄太が直前に欠場を発表。実力が拮抗のシリーズで、展開と流れ次第では誰にでも優勝の可能性が広がったことは間違いない。前回小倉で優勝を飾っている菅田壱道(宮城・91期)にも今年2度目のG3制覇のチャンスは十分にあるだろう。
 「ワッキーと戦えると思って楽しみにしていたんですけどね。なんか拍子抜けって感じですね。だってみんなワッキー対策を考えてやっているのに、それでもなかなか勝たせてもらえなくて。やっぱり自分もそこを目指してやっているんで。福井記念でも雨の影響で戦えなかったですし、久々に戦いたかったですね」。
 
 〝最強の敵〟を失ってしまった菅田ではあるが、モチベーションは高いまま。久々のグレードレース参戦でやる気に満ち溢れている。
 「今回は新フレームに換えるんですけど、1か月間かけてセッティングを出してきたから楽しみ。前回小倉で優勝できたから多分(来年の)ウィナーズカップの権利は取れると思うんですけど、次は来年の全日本選抜の権利を狙いたいんで。先行期間は6月から11月ですけど、自分は競輪祭にも出られないんで、こういうところでしっかり。ワッキーがいなくなったことでチャンスは広がると思うんですけど、むしろなんかちょっと緊張してきました(苦笑)。松山を走るのも3年くらい前の全プロ以来なので久しぶり。初日にしっかりバンクと自転車の感覚を確かめられれば」。

  今年2月に取手で行われた全日本選抜競輪の最終日に誘導員早期追い抜きで長期離脱を余儀なくされた菅田であるが、9場所で3度の優勝と勝負強さには目を見張るものがある。すぐさま新車が体にマッチして初日から勢いづけば、誰よりも怖い存在になるだろう。

細川和輝記者

2022年10月12日 17時57分

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