取鳥雄吾が連勝で準決勝に進出 ~奈良競輪場~

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取鳥雄吾
スタイルを模索しながら久々の決勝進出を目指す
新たなスタイルを求めて進化している

 2月3日(金)に奈良競輪場で行われた開設72周年記念『春日賞争覇戦』のシリーズ2日目の10レースに出走した取鳥雄吾(107期・岡山)がS班の新田祐大を破り連勝で準決進出を決めた。徹底先行で名前を売ってきた取鳥雄吾だが昨年は落車や体調不良などで苦しんだ時期もあり、記念の決勝に進出できたのは一度だけ。現状打破へ変化を求めている。
 
 「先行だけで勝てるのがベストですけど、そう巧くはいかないんで。同期の(吉田)拓矢君は器用にやっていますし。一個上の新山(響平)さんはストロングスタイルを続けて先行だけで戦っているけど、自分にはそこまでのスピードはないんで。新山さんよりもヨコができて、拓矢よりも先行できるみたいな感じを目指して行ければ」
 
 取鳥の同期には今年からS班の仲間入りを果たした新山響平と、去年S班だった吉田拓矢がいる。高いレベルで戦っている同期の良い部分を吸収しながらさらなる高みを目指している。
 
 昨年から環境の変化もあり、防府バンクを使うようになった取鳥雄吾。同学年の清水裕友との交流も取鳥雄吾にとってはプラスに働いている。
 
 「去年から一人暮らしを始めるようになって防府のバンクを使わせてもらうようになりました。いつでも(清水)裕友と色々と話せる環境もありがたいっすね。去年まではずっとフレームを悩んでいたんですけど、裕友と話して小さいフレームの方がいいんじゃないかって。周りは大きなフレームにしていってますけど、僕たちにはこっちのほうが合っているんじゃないかなって。去年1月の豊橋記念から記念の決勝に上がれていないんで。久々に乗りたいっすね」
  
 年齢の近いライバルたちと切磋琢磨しながらさらなる上をめざている取鳥雄吾の成長に期待したい。

細川和輝記者

2023年2月3日 19時22分

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