第77回日本選手権競輪が開幕 ~平塚競輪場~

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脇本雄太
大会連覇を目指して初日から自慢のスピードを誇示
前年度覇者の脇本雄太がシリーズをけん引

 5月2日(火)に平塚競輪場を舞台に第77回日本選手権競輪が幕を開ける。昨年のグランプリを当所で制している脇本雄太(福井・94期)は大会連覇を目指してシリーズをけん引。呼吸合う古性優作(大阪・100期)と共にライバルを迎え撃つ準備を整えている。G1最高峰の戦いで6日間の長丁場となるが、初日特選で3着以内に入れれば4日目に行われるゴールデンレーサー賞へと勝ち進める。準決勝に勝ち上がれるだけでなく、2日目、3日目を休養日に充てられるアドバンテージもあり、初日から集中力を研ぎ澄ましている。
 
 脇本雄太は前回の武雄記念2日目にバンクレコードタイとなる10秒7のまくりで快勝。2月の奈良記念、高知の全日本選抜競輪では精彩を欠いてしまっていたが、完全に立て直してきている印象だ。 
 「(前回武雄記念を振り返って)感触は悪くないと思うんですけど、展開上まくりになってしまっているので調子は確かめきれないところがあるかなという感じです。(ここに向けて中5日だが)疲れが残っていたのでケアを中心にやってきたという感じです。(自転車、セッティングは)特に変えてなくて、純粋に体調の管理だけです。(平塚はグランプリも勝っていてイメージも良いと思うが)5年前の平塚(ダービー)も決勝に上がれていますし、相性は良いかなと思ってます。(特選は)古性君の前で自力で頑張りたいと思います」
 番手を回る古性優作は今年だけですでに脇本雄太と10回も連係している。前回の決勝戦は唯一、前で戦ったが9回も番手を回っており、脇本雄太との呼吸はピタリ。当所で連係するのは昨年のグランプリ以来で、しっかりと付け切ってゴール前勝負に持ち込む。
 「今年に入って本当に脇本さんと連係させてもらうことが多くて、引き出しの多さを感じていますね。上辺だけの強さじゃなくて真の強さっていうのを感じていますね。そのおかげで自分も乗り方を変えるきっかけももらえましたし、良くなってきていると思います。本当に強いんで。まずはしっかりと付け切ることに集中したい」

 機動力型で並ぶ関東勢や復調ムードの清水裕友も決して侮れないが、昨年のグランプリと同様にファンの想像を超えるスピードでのみ込んで近畿両者でゴール前勝負に持ち込む。

細川和輝記者

2023年5月1日 18時58分

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