吉田拓矢が節目の200勝を達成 ~平塚競輪場~

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吉田拓矢
200勝とともに確かな手応えをつかんだ
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しぶとく外を踏み続ける清水選手を3/4車身差で振り切った
強敵を破りゴールデンレーサー賞へ進出

 5月2日(火)に平塚競輪場で行われた第77回日本選手権競輪の初日特別選抜予選12レースで眞杉匠の番手を回った吉田拓矢(茨城・107期)が人気を背負った脇本雄太-古性優作の近畿コンビを破り節目の200勝を達成。シリーズ4日目に行われるゴールデンレーサー賞への切符をつかみとった。
 
 後ろ攻めとなった眞杉匠が脇本雄太を警戒しながら赤板過ぎに押さえて先頭に立ってペースを落す。後方から巻き返しを狙った脇本雄太の気配を察知すると打鐘付近から全開スパート。番手を回った吉田拓矢はホーム手前の4コーナーで煽りを作って後方をけん制。徐々に車間を空けて待ち構える。後方からまくる小松崎大地の動きに合わせて4番手から車を外に持ち出した清水裕友を張りながら鋭く抜け出した。
 「眞杉(匠)君が全部やってくれました。並びとしては一番嫌な並びだったんですけど、(眞杉が)落ち着いていってくれた。ジャンのダッシュがすごくて、それで脇本(雄太)さんも(叩くのを)あきらめた感じですね。(眞杉は)あんだけ踏んだんですけど、できるかぎりは残したかった。僕に技術があれば…。小松崎(大地)さん(のまくり)も見えてたんで難しかった。ただ、ずっと余裕があったんで状態はいいのかなと。(前回の落車のあとに)体をみてもらったんですけど、状態は間違いなくいいって言ってもらったし。(自分でも)転ぶ前よりも良くなっているんじゃないかと」

 落車明けの一戦ながら確かな手応えをつかんだ様子。後輩の番手からつかんだ勝利は自力で勝ち取った勝利よりも喜びは倍増だ。
 「(通算200勝は)自分で勝つより後輩のおかげだったのでうれしかった。ここまで前の頑張りとかもあったんで、感謝をしたい。こういう舞台で1着が取れたんでうれしいです」
 
 2日間の休養日を無駄にすることなくケアをしながら体を整えて、シリーズ4日目以降の戦いに向けて万全を期す。

細川和輝記者

2023年5月2日 18時37分

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