開場74周年記念『金鯱賞争奪戦』が開幕 ~名古屋競輪場~

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平原康多
連係実績ある坂井洋を目標に混戦突破を目指す
S班3名がシリーズをけん引する

 7月27日(木)に名古屋競輪場で開場74周年記念『金鯱賞争奪戦』が幕を開ける。函館サマーナイトで決勝に勝ち進んでいるS班の新田祐大と平原康多、サマーナイトでは決勝進出こそ逃してしまった守澤太志ではあるが、確実に良化中でS班の3名がシリーズをけん引する。

 平原康多(87期・埼玉)は今年の前半戦で4回も落車のアクシデントに見舞われて苦しい戦いを強いられていたが、後半戦一発目となるサマーナイトフェスティバルでようやく今年初めてのビッグ優出。体自体は決して満足できる状態ではないが、気力だけは誰にも負けない。
 「宮杯で落車したときに股関節を痛めてしまって。前橋記念の時よりも痛みはなくなってきたんですけど、まだまだって感じですね。普通ならもう良くなるだろうって思うんですけど、なかなか良くならないんで、病院にいったらグロインペイン症候群って言われました。サッカー選手に多いみたいで中田英寿さんもなったやつみたいですね。どうやったら治るかって聞いたんですけど、安静にするしかないって言われて。でもそれが一番、無理なんで(苦笑)。休んでしまったらこのまま終わっていく気がするんで。走ってケアして走ってってやっていくしかないですね。前回決勝に乗れたのは眞杉(匠)が頑張ってくれたおかげなんで。余裕があったわけじゃないですし、突っ込んでいたかもしれないんで。でもいいきっかけになってくれれば」
 
 新田祐大は前回のサマーナイトで決勝に進出。単騎での戦いで見せ場を作れず8着に敗れてしまったが、相性良いバンクで自慢のスピードを見せつける。
 「(前回のサマーナイトが終わってからは)いろいろと試したいことがあったので。(競走間隔が 中8日空いて)いい時間になりました。(当所で日本選手権競輪、高松宮記念杯と2つのG1タイトルを獲得しているが)悪いイメージはないですね。(初日特選は)守澤さんと2人で頑張ります」

 守澤太志は前回初日に一瞬、良い頃の気配を感じさせたものの、準決勝で敗退。最終日は別線に隙を突かれてしまい7着に大敗してしまったが、しっかりと現状を把握して修正ポイントを見つけた様子。
 「前回の初日は展開的にも新田君に付いていく感じだったので良かったんですけど、まだまだレース勘というか対応力がまだまだでしたね。脚力的にはだいぶ上向いてきていると思うんですけど。前回が終わって色々と修正してきたつもりなので。どこまでレースで出せるかですね」

細川和輝記者

2023年7月26日 15時42分

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