S班の岩本俊介が会心の走りで別線を一蹴 ~別府競輪場~

自力でも番手回りでも戦える準備は整えている
6月6日にシリーズ2日目を迎えた別府競輪開設75周年記念『オランダ王国友好杯』の二次予選11レースで岩本俊介(千葉・94期)が豪快なカマシを披露して堂々の逃げ切り勝地を決めた。
今年に入ってS班の仲間入りを果たした岩本は番手回りや3番手回りが増えていて、昨年までと比べると大幅に自力でのレースが減っている。それでもいつでも自力で動く準備は怠っていない。
1番車の諸橋愛がスタートで前中団確保に成功すると、溝口葵、東矢圭吾の順番で叩きに動く中で、冷静に後方でタイミングを窺う。3番手の位置に追い上げを狙った阿部拓真の動きに乗るように、打鐘過ぎ3コーナー目掛けて一気のスパート。諸橋が離れそうになるほどのスピードで一気に前団をのみ込むと、ゴール前のスピードも落ちることなくそのまま振り切った。
「諸橋さんが1番車だったので、けん制が入らなければ前から2番目がいいなと。思ったより前が踏み合ってくれて、緩んだところで仕掛けられました。前々にいくという気持ちがいい方向に出たのかなと。逃げ切りは久しぶりですし、嬉しいですね。初日は深谷君にしっかり付いていけましたし、今日は自力で押し切れているので、自分の理想の形に近づいているのかなとは思います」
南関地区は層も厚く、自力を出す場面が減ってはいるが、メンバー構成に合わせてどのポジションでも結果を出す準備はできている。準決勝は初日特選と同様に深谷知広の番手回り。日替わりでポジションが変わっても、自身の理想形に近づいている岩本ならソツなく対応して決勝への切符をつかみとる。
2025年6月6日 22時38分
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選手詳細データ
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岩本俊介 選手千葉・94期