和田健太郎が通算5度目のG3制覇 ~京王閣競輪場~

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和田健太郎
笑顔でガッツポーズを見せた
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目一杯ハンドルを投げる③番車の和田
直線内のコースを突き抜けた

 7月16日(水)に京王閣競輪場で『シン東京ミリオンナイトレース』GIIIナイターの最終日が開催。決勝戦は単騎の和田健太郎(千葉・87期)が直線で内のコースを突き抜けて勝利。2023年12月5日の伊東温泉競輪以来となる通算5度目のG3制覇を果たした。

【レース経過】
 号砲が鳴り、単騎の中釜章成が前に出ようとするもけん制が入り、同じく単騎の和田健太郎が追い上げて誘導員を追いかける。上昇してきた山崎賢人が誘導の後ろに入ると、初手の隊列は九州勢が前受けとなり、その後ろに和田と中釜。吉田有希と地元コンビは中団で、埼玉勢が後ろ攻めとなる。赤板めがけて上昇した山口多聞は吉田にフタをして、打鐘の手前で前団を押さえて先行態勢へ。すかさず吉田も巻き返すが、山口がペースを上げ、3番手は内に山崎、外に吉田で併走になる。山口が先頭のまま最終ホームを通過。単騎の和田は田中誠をキメると、内へ潜り込み山崎をすくって埼玉勢の後ろを確保する。吉田が不発となり、2コーナーから自力に転じた寺沼拓摩だったが、藤田周磨がけん制。4コーナーを絶好の展開で迎えた藤田が踏み込んで抜け出すかと思われたが、その内から和田がシャープに追い込んで突き抜けた。

【優勝者 和田健太郎インタビュー】

「(スタートは)中釜君が出たから、追ってほしかったけど、(前を)取らないなら僕が取ったほうが並び的に良いと思ったんで、(誘導を)追いかけました。初手は思ってたのと違って、吉田君たちが前受けして突っ張る感じかなと思ってた。意外な並びだったけど、あとは臨機応変にと。(埼玉勢が叩いた)3番手をきれいに取りたかったんですけど、アンコになってしまった。田中誠君が遅れ気味だったんで、そこをしのいで、(山崎)賢人が瞬間的に空けた内を行けた。なんとか結果的に、思ってた位置が取れました。単騎はタラレバだけど、(優勝は)嬉しいです。優勝できると思ってなかったし、GIとか関係なく、次のレースに向けて何か得るものがあればと思って自分でやった。昨日(2日目)は、新田(康仁)さんを付けてまくれなくて悔しかった。今日も最悪まくりに行こうと思ってたけど、似たような展開になった。でも、持ち味は出せたと思います」

本吉慶司記者

2025年7月16日 21時32分

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