松井宏佑が「北条早雲杯争奪戦」を制覇 ~小田原競輪~
郡司浩平の番手からまくって地元V
小田原競輪開設76周年記念『北条早雲杯争奪戦(GIII)』は、11月9日(日)に最終日が行われた。優勝は、地元4車結束で番手を回った松井宏佑(神奈川・113期)。
【レース】
最内枠の郡司浩平がSを取って、郡司-松井宏佑-和田真久留-菅原大也、山田久徳、杉浦侑吾-鈴木玄人、中野慎詞-橋本強の順で周回。中野が残り2周半の標識線を目がけて動き出したものの、誘導と車間を切った郡司が猛然と突っ張る。8番手に下げてタイミングを取った杉浦は、赤板で一度動いたが、絶妙なタイミングで踏み上げた郡司が合わせて、2コーナーでは後方で外に浮いてしまう。杉浦は打鐘3コーナーで後退。郡司がハイペースで飛ばすなか、2センターで自力に転じた鈴木が前に迫ると、松井は最終1センターから番手まくりに出る。菅原と絡んだ鈴木は、3コーナーで後退。鈴木のさらに外を仕掛けた中野も進まない。和田が4コーナーから外して追い込んだが、松井を脅かすまでに至らない。堂々と押し切った松井が、2度目の小田原記念制覇を達成。2月奈良以来、通算4度目のGIII優勝で賞金を加算し、競輪祭へと弾みをつけた。
【優勝者 松井宏佑選手インタビュー】
「(郡司が)中野君を1回突っ張って、そこから踏みやめずにどんどん加速していった。他のラインも仕掛けづらいペースだったと思います。あとは、自分は他のラインの動きを見て、行けるところから行こうと思ってました。雨で視界が悪くて、鈴木君のスピード感が分からなくて、後ろの2人もいるし、のみ込まれる前にと思って(番手から)仕掛けました。神奈川(の3人)で確定板を決められたので最高の結果だと思います。めちゃくちゃ緊張したんで、ほっとしてます。(2年前の競輪祭の決勝の)あの時は、後ろが付きづらい感じで行ってしまった。今日は良い感じで出られたと思うし、今後に生きると思います。(4日間を通して)地元記念で気合が空回りせずに、自分らしいレースができたと思う。(競輪祭は)ここから調子を上げて、良い走りができるように。(グランプリは)全然諦めていない。でも、グランプリのことを考えすぎずに、自分らしいレースを心がけたい」
2025年11月9日 18時04分
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選手詳細データ
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松井宏佑 選手神奈川・113期