中石湊がヤンググランプリを制覇 ~平塚競輪~

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中石湊
トレードマークはアフロヘアー
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ファンの声援を背に押し切った
単騎まくりで若手の頂点に

 12月28日に行われた『ヤンググランプリ2025』は、中石湊(北海道・125期)が単騎まくりを炸裂させて優勝。ナショナルチーム所属の若きスピードスターが、大観衆の前でその実力を証明した。

【レース経過】
 関東勢がスタートを取り、周回中の並びは森田一郎-篠田幸希-松崎広太、西田優大-黒瀬浩太郎、阿部英斗、中石湊、栗山和樹、梶原海斗の順。まず最後方から動き出した梶原に、阿部が切り替えて追っていく。赤板過ぎに梶原が切って、その上を今度は西田が押さえて2コーナー過ぎに先頭に立つ。中石は動きを見せずに8番手で構えて、前受けから引いた森田は5番手の位置に収まる。打鐘を過ぎても他の動きがなく、そのまま広島勢の先行かと思いきや、2センターで持ち出した梶原が、3番手から単騎カマシを敢行する。西田が番手に収まって、最終ホームは梶原が先頭の一本棒で通過する。8番手でためた中石は、1コーナー付近から仕掛けてどんどんと前団をのみ込んでいく。4番手から先まくりに出た阿部や、番手まくりの西田が抵抗したものの、スピードに乗った中石が豪快にまくって一蹴。2センターで大外を乗り越えると、直線はそのまま後ろを迫らせずに完勝した。北海道からは、2007年の菊地圭尚以来2人目のヤンググランプリ覇者が誕生した。

【優勝者コメント】
 「すごい楽しみにしていた開催なので、獲れて良かったです。(声援が)ありがたいことに多かったです。単騎だったので、阿部(英斗)選手とかも位置取りのうまい選手で、脚もあるので、阿部選手の位置を確認しながら、一番見られる後ろから。まあ、取れた位置からでした。(残り)1周までは後ろで落ち着いて。前のラインのある人たちが結構ローテーションしてたんで、そこはしっかり見て、見てでスピードをもらって。(残り)1周で緩んでいたら思いっきり行こうと思ってたんですけど、良いスピードで掛かっていたので落ち着いて。(最終)ホーム過ぎにちょっと緩んでいたんで、思いっきり行きました。いつもより出が良かった。落ち着いていて脚もたまっていました。あとは、あまり出は気にせずに1着を取りたいって気持ちで、どんな展開でも、大外でも踏み切ってやろうって感じでした。1着で締めくくれたのはすごくいいんですけど、来年の期待に応えることが一番の目標なので、ここで落ち着かずにもっと強くなろうと思いました。競技のほうでは、今はBチームのほうで活動しているので、しっかりAチームに上がって、オリンピックを目指してトレーニングに励むのが大事。競輪のほうでは、今年はオールスターに間に合って出場させてもらったんですけど、自分の実力でGIに出て、しっかりと北日本の先頭で引っ張っていけるような、先行で勝てる選手に近づいていけるように頑張っていきたいです」

熊谷洋祐記者

2025年12月28日 18時50分

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