荒井崇博が奇襲攻撃で難局を突破 ~富山競輪場~

「清嶋(彰一)さんばりのローリング先行やったやろ」
9月19日に富山競輪場で『第42回共同通信社杯競輪』のシリーズ2日目が行われた。 この日は準決勝進出を賭けた2次予選A、Bが争われた。6レースの2次予選B登場した荒井崇博は、初日に続いて目標不在の一戦に。「車番も悪いし、こんなんどうにもならん」と前日に発表されたメンバー表を見て長考モード。結果的に「こんなん並んでもしかたない」と坂本健太郎とは別線を選択してそれぞれ単騎戦を選択して少ないチャンスを探った。
「タイミングなんてどうもこうもないやろ。前(中釜章成)が駆けてくれりゃあ良かったけど、ベタ流しされたけんね。行くならあそこしかないやろ」
荒井が言うように、打鐘で中釜章成が小堀敢太を叩いて先頭になったが、ペースを落とされたため、外で併走する苦しい形に。そこから腹を決めて踏み込んでからは、体に染みついている往年の先行テクニックを披露した。2着に粘り込み、準決勝進出を決めた。最終3コーナー過ぎに3名が落車するアクシデントもあり、審議対象に上がっていた荒井であったが、決定放送を聞いて胸をなでおろした。
「人の隙を突くいやらしいスタイルしかできんけん。清嶋(彰一・40期引退)さんばりのローリング先行やったやろ。でももう最後はいっぱいよ」
直近4カ月の競走得点115点オーバーの荒井であっても、初日、2日目は自動番組による目標不在の戦いに頭を悩まされた。だが、準決勝からは普段通り番組編成部によって組まれる。準決勝12レースで荒井が引き当てたのは、いま勢いに乗っている石原颯だ。
「石原とは何度かある。明日も頑張ってもらいます」
青森記念の決勝で新山響平を相手に強烈なカマシを見せた石原が再びレースを支配すれば、番手を回る荒井に好展開が巡りそう。グランプリ出場を賭けた賞金争いの渦中にいる荒井にとっては、決勝に進出して大幅な賞金加算といきたいところだ。

細川和輝記者
選手詳細データ
荒井崇博 選手 長崎・82期


















