開設75周年『泗水杯争奪戦』が開幕 ~四日市競輪場~

豪華メンバーがシリーズを盛り上げる
11月5日に四日市競輪場で開設75周年記念『泗水杯争奪戦』が幕を開ける。初日特選はS班の古性優作と寺崎浩平、地元記念5Vの浅井康太ら強豪がひしめく一戦。ナショナルチームで世界の舞台で奮闘している中野慎詞や三神遼矢らは一次予選から勝ち上がりを目指す。
1R1番車の期待枠に抜てきされたのは三神遼矢で、127期の在所2位。在所時に2度のゴールデンキャップに輝いた逸材で、ナショナルチームで自慢のスピードに磨きをかけている。8月玉野で特別昇級を決めてS級に昇格すると、S級昇格後2場所目の立川F1から3場所連続で決勝進出と勢いに乗っている。
「S級はみんな強いですけど、前々に踏んでいく感じがあるので、A級(1、2班戦)、チャレンジよりはやりやすいかなって思います。(仕掛けが)中途半端になってしまうことがあるので、そこは反省点です。なるべく流れのなかで(仕掛けて)行くようにしているけど、まだうまくいってないところもあります。自分のなかではまだまだ弱い。仕掛けにしても雑なところがあるんで、もっとラインを生かせるように」
今シリーズは三神にとって初の9車立てでの戦いになる。7車立ての戦いでは突っ張り先行を基本に戦っていた印象だが、9車立てでも変わらず積極的な走りを貫く構えだ。
「(9車立てでも)積極的に主導権を取っていきたい。(初日の1レース1番車は)緊張はします。(2場所連続で番手の選手が優勝して)自分が勝てなくても、先頭としての役割は果たせているかなって思います」
一次予選メインの11レースに登場するのはナショナルチームでスピードを磨いている中野慎詞だ。今年10月に中国の上海で行われた世界選手権のケイリンで銅メダルを獲得。前回の京王閣は世界選手権の疲れが出てしまい精彩を欠いてしまったが、今シリーズから仕切り直しだ。
「前回の京王閣は世界選の疲れもありましたし、レースの流れに乗れなかった。結果もそうですけど、自分のなかでも悔しいレースでした。京王閣が終わってからはナショナルチームの練習に戻ってしっかりとやってきました。来年の1月からはアジア選手権が始まるので競輪はしばらく走れないですけど、今月と12月は競輪祭と川崎G3、いわき平のグランプリシリーズもあるので、しっかり頑張りたい」
自転車競技と競輪の二刀流。使用する機材もルールも違い、競技と競輪の両立は決して簡単なことではないが、現状の課題と向き合い自らを奮い立たせる。
「脚力的には問題ないと思いますけど、やっぱり戦術的な部分だったり、技術的な部分でまだまだ甘さがある。ペース配分だったりもそうですし、やっぱり上のレースでは隙を見せればすぐに叩かれてしまう。そういう隙をなくしていなかいと。それと師匠(佐藤友和)と約束した今年の目標を達成できていない。記念優勝と、G1の決勝進出ですね。でも、まだチャンスは残っているので、達成できるように頑張りたい」
今シリーズは次走の競輪祭にも出場する選手も多く参戦中で、ここで結果を出せれば自信をもって競輪祭に臨める。初日はもちろん通過点で、シリーズを通して課題克服に挑む中野の走りに注目したい。
初日特選は豪華なメンバーがそろったが、S班の寺崎浩平と古性優作が強力タッグで別線を迎え撃つ。6月の高松宮記念杯で右鎖骨を骨折した寺崎は、思うように賞金加算ができず、年末のグランプリ出場を懸けた獲得賞金ランキングは現在18位。「もう競輪祭を獲るしかない」と追い詰められた状況ではあるが、表情は明るい。
「弥彦(寬仁親王牌)が終わってから鎖骨に入れていたピンを抜きました。変な違和感もなくなりましたね。競輪祭が勝負だと思っていますし、ここはどうしても走りたかった。(練習で地元の福井の)バンクも使えるようになったので、しっかりと追い込んでこられました。自転車も高松宮記念杯で使っていたフレームに戻します」
改修中で使えなかったバンクも使えるようになり、鎖骨に入っていたピンを抜いたことで違和感もなくなった。共同通信社杯から新車を使っていたが、フレームの迷いもなくなった。いまの寺崎に必要なのは〝自信〟だけ。
「最近はいいレースができていなかったですし、内容もしっかりと考えて走りたい。初日は古性さんと一緒ですし、しっかりと決められるように」
オールスターで復帰してからの寺崎はまくりに偏っていて、先行で結果を出せていないことにもどかしさを感じている。競輪祭で再度G1タイトルを狙うためには先行力も必要となってくるだろう。初日特選は援護手厚い古性を背にロングスパートを決めて、再び自信を取り戻す。

細川和輝記者
選手詳細データ
寺崎浩平 選手 福井・117期














