脇本勇希がG3初勝利 ~宇都宮競輪場~

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脇本勇希
G3初勝利で波に乗っている
後位のもつれを尻目に逃げ切る

 宇都宮競輪場を舞台に第12回国際自転車トラック競技支援競輪が3月19日に開幕した。今大会は3日制のG3シリーズ。6レースの予選では脇本勇希(福井・115期)が逃げ切り、G3初勝利を挙げた。

 脇本勇希は1月豊橋記念に続き、2度目のG3挑戦。初日予選は初手から後位が競り合いとなったが、押さえ先行で力強く押し切った。
 「後ろが競りでちょっと不安だったんですが、オッズを見たら自分からかなり売れていたので、しっかり勝たないとって思いました。初手は前からの予定だったけど、後ろになってしまったので、しっかり押さえて駆けようと。S級勝利自体が3回目。G3は初なので、うれしいですね。自分のなかでは満足のいくレース内容でした」
 兄はG1優勝5回、東京五輪代表に内定している脇本雄太(福井・94期)でデビュー前から高い注目を集めていた。今年1月に待望のS級初昇格。前回の福井F1は準決勝で逃げ切って初優出を決めるなど、ここに来て一気に頭角を現した。
 「A級の時は引いてのカマシが多かったんですが、S級に上がって押さえ先行を増やしています。S級はしっかりS級のレースをやっていこうと思ってます。それで力もついてきたと思います。前回の地元戦は準決勝で逃げ切れて、すごい自信になりました」
 2日目20日の準決勝12レースは格上の小松崎大地(福島・99期)に同期の佐々木悠葵(群馬・115期)と強力な同型がそろった。「変なレースだけはしないように。しっかり力を出し切って決勝に乗りたい」。チャレンジャーとして駆ければ、G3初優出も夢ではない。

笠原裕明記者

2021年3月19日 19時31分

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