吉田敏洋が日本選手権競輪20回連続出場 ~京王閣競輪場~

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吉田敏洋
20回目連続出場となる大会で見事に予選を突破して笑顔を見せる
衰えぬ闘志でさらに記録を伸ばし続ける

 5月4日(火)に京王閣競輪場を舞台に初日を迎えた第75回日本選手権競輪。6レースに出走した吉田敏洋(85期・愛知)は今節が20回連続出場となる節目のシリーズ。4月和歌山F1の2日目に落車し、大垣F1を欠場して迎えた大一番であったが、連係実績ある谷口遼平を目標に一次予選を突破。久々に〝敏洋スマイル〟を見せて取材陣を和ませた。

 「近況の自分の成績からしてホっとしたっていうのが正直のところですね。谷口君はいつも頑張ってくれるけど、いつもと違ったのは僕よりも点数を持っていたことくらい(苦笑)。(谷口には)自分がラインの中で一番点数を持っているんだから1着を取れるように頑張れってアドバイスはしました。そうしたら憎たらしいほどに落ち着いていましたね(笑)。あわよくば(山崎が)一人で飛んでくればって思っていたしその通りになった。久々にこんなに記者に集まってもらって嬉しいですね」

 20回連続で出場してきた中で良い思い出として残る〝ダービー〟、悔しい思い出の〝ダービー〟を振り返ってもらった。
 「そりゃあ、もう20回も出ていれば、良いことも悪いことも色々とありましたね。一番いい思い出は5年前の静岡ダービーの決勝2着でしょ。成績的にもそれが一番良かったですし。正直それ以外は全部悔しい思い出(苦笑)。あえて言うならやっぱり(2014年の)名古屋ダービー。あのときは予選で飛んでしまって。たしか4着でしたね。でもそのあと3連勝したんですけど、周りには逆なら良かったのにって言われた。やかましいわって(苦笑)。(2010年)松戸ダービーは初日に失格して賞金を貰えずに帰ったこともありますし、色々ありましたね。でもこうやってあと5年、10年って出続けられれば。まだうちの最も年長の(山口)富生さんも出てますから。富生さんはちょうど自分の10個上。それを考えたら自分にも可能性はあると思っている。丈夫に産んでくれた両親、周りで支えてくれた人、自分のむちゃな練習に付き合ってくれた仲間に感謝したいですね」

 衰えることのない闘志で〝漢字の競輪〟を貫き通す熱き男がこれからも競輪ファンの視線を集め続ける。

細川和輝記者

2021年5月4日 14時20分

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