脇本雄太が復帰 ~奈良競輪~

photo-38741
脇本雄太
輪界最強の男が帰ってきた
123日間の欠場期間を乗り越えて

 奈良競輪開設71周年記念『春日賞争覇戦』が10日(木)から開幕する。初日の11Rで、脇本雄太(福井・94期)が復帰戦を迎える。

 脇本は2020東京オリンピックに出場し、昨年のオールスターで競輪に本格復帰。だが、10月熊本記念in久留米を腰痛で途中欠場してから約4カ月もの間、実戦を離れていた。
 「腸骨の疲労骨折でした。医者に行っても、7人中6人が見逃したくらい分かりづらい位置だった。手術できるところではなかったので、経過観察を待つしかなかった。それに、練習で問題なくてもレースで悪影響が出ないとは言い切れないので(復帰するまで)時間がかかりました」
 競技活動で競輪から離れることはあっても、怪我が原因でこれだけ長く実戦から離れたのは初めてのこと。「先行日本一」の名をほしいままにした脇本だとしても、復帰戦に不安がないはずがない。
 「正直走ってみないと分からない。練習自体は12月くらいから始めて、伊東に拠点を置いている関係上、ナショナルチームと一緒に練習していました。1月の半ばくらいからはナショナルと同じメニューをこなせるようになった。完全とはいかないけど、ある程度走れる状態にはなっていると思う。けど、実戦を走ってみないと」
 完全復活とはまだいかないかもしれないが、脇本の復帰は競輪ファン誰しもが心待ちにしていた。それに、誰よりも復帰できることに喜びを感じているのは脇本自身だろう。
 「予選を走るのは何年振りですかね?最後の予選は2013年とかかもしれない。冬に走ること自体が久しぶりですしね。気合入れて走ります。それに、走れることに感謝して頑張りたい」
 一走、一走を噛みしめて。新たな脇本の戦いが、またここから始まる。

熊谷洋祐記者

2022年2月9日 18時15分

開催情報

ページトップへ