眞杉匠が値千金の1着 ~名古屋競輪~

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眞杉匠
会心のまくりで中国ゴールデンコンビを打ち破った
得意の単騎戦で1着

 名古屋競輪開場72周年記念『金鯱賞争奪戦』は3日(木)に初日が行われた。初日特選12RはS班の松浦悠士(広島・98期)と、清水裕友(山口・105期)のゴールデンコンビが率いる4車ラインが人気を集めたが、制したのは単騎の眞杉匠(栃木・113期)だった。

 レースは、松浦が最終ホームからカマしてバックではライン4車できれいに出切る展開。眞杉は離れながらも松浦ラインを追っていた。
 「要所要所で踏み遅れてしまっていました。なので、脚はたまっていなかったし、余裕はなかったです。車間を詰める勢いで、いけるところまでいこうと思ったらギリギリで届いた。いけるかなあって感じでした」
 バックで追い付いた勢いそのままにまくった眞杉が、外を張りながら踏み込んだ清水とのゴール前勝負を制して1着。直前の全日本選抜でも4日間先行しており、徹底先行のイメージが強い眞杉。だが、意外にも単騎での成績は3走して1着2回と、2着1回。単騎戦は得意としている。
 「やっぱり単騎だと気楽に走れますよね。ラインがある時は後ろの人も共倒れになったらどうしようとか考えちゃう。あと、まくりが決まるようになった。元々まくりが出ないから先行基本に戦っていたんですよ。今日も緩んだら一人でもカマそうと思っていましたから。みんなから、先行していればまくりが出るようになるよって言われてて、本当かよって思っていたけど本当だった(笑)。でも、明日はラインができるし、いつも通り積極的に走りたいですね」
 まくりはあくまでも奥の手。ただ、S班コンビを破ってしまうほどの奥の手があるということが、この先大きな武器になるだろう。 

熊谷洋祐記者

2022年3月3日 19時10分

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