佐々木悠葵が地元エースを撃破 ~大垣競輪場~

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佐々木悠葵
会心の一撃で大物食いを果たした
見違えるような仕上がり

 大垣競輪開設69周年記念『水都大垣杯』は11日に2日目が終了した。二次予選10レースでは、佐々木悠葵(群馬・115期)が会心のカマシで地元の山口拳矢を破った。

 初手で中団を陣取った佐々木は、赤板で中四国勢が押さえた動きに全く反応しない。受けた山口がすんなり中団を手中に収め、佐々木はじっくりとためて、打鐘過ぎ3コーナーから一気にカマした。このトリッキーな組み立てを、こう説明する。
 「誘導(のペース)がかなり上がるので、前に出るのに脚を使う感じになると思って、中団を取ったとしても中四国のラインには付いて行かないと決めていました」
 作戦がバッチリハマった。得意のカマシで中四国勢を叩き切ると、今度は山口がまくり上げる。それも佐々木は抜群の踏み直しで合わせ切った。
 「踏み出しは5割くらいで踏んで、全員で出切ったなと思ったのでバックまで流して、要所で踏み直せた。バックで(山口が)来たのが分かって踏み直したんですけど、山口さんは強いので最後は必死でした」
 全日本選抜は見せ場がなく終わってしまったが、今節は別人のような仕上がり具合。変わり身と言うよりも、本来のパフォーマンスに戻ったと言うべきだろう。 
「2月は競走が詰まっていたり、バンクが使えなかったりで、全日本選抜はほとんど練習せずに行った。自転車の乗り方も分からなくなったくらい(笑)。でも、今回はバンクで練習できた。その成果が出せたと思います」
 準決勝は「尊敬する人の一人」と話す郡司浩平(神奈川・99期)が相手。2度目のジャイアントキリングへ、集中力を研ぎ澄ませる。

熊谷洋祐記者

2022年3月11日 19時20分

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