地元の山根将太が準決進出 ~玉野競輪場~

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山根将太
積極策で魅せて二次予選を突破
準決は別線の太田竜馬に力勝負でチャレンジ

 リニューアルされた玉野競輪場で開催されている開設71周年記念「瀬戸の王子杯争奪戦(G3)」は、3月27日に2日目が行われ、二次予選で勝ち上がりが争われた。初日特選に続いて圧巻の逃走劇で脇本雄太が連勝。地元勢も予選連勝の岩津裕介をはじめ、4人が準決にコマを進めた。山根将太(岡山・119期・S2)もその1人だ。取鳥雄吾ら機動タイプが苦戦するなかなで、山根は一、二次予選をともに先行策で2、3着。昨年の10月末に3場所連続の完全VでS級に特進したルーキーが、初の地元記念でも臆することなく攻めた。
 「二次予選(突破)っていうのが目標だったけど、クリアできるとは思ってなかった。初日だけは緊張した。あとは頑張れればいいかなと。(2日目は)そんな(極度の)緊張感もなかったですね」
 19年のインカレでは1キロメートルTT、スプリント、チームスプリントの3冠を遂げた。アマチュアの時から、その名は轟いていた。抜群のダッシュ力が売りも、初日、2日目はカマシを封印するように組み立てた。
 「脚質はダッシュなんですけど、自分のペースで駆けるのが一番いいので(2日目はああいう組み立てになった)。(S級では)引いてカマしだと、今のところあまりうまくいっている感じがない」
 吉澤純平の強襲にはあったものの、ラインの片岡迪之と二次予選を通過した。中四国勢が9人勝ち上がった準決では、残念ながら太田竜馬との連係はかなわなかった。が、S級S班の佐藤慎太郎、和田圭の北日本勢が山根とのラインを形成する。
 「(佐藤が付くので)緊張しますね、北日本の人が付くのは初めてだと思います」
 「A級の時から強いのは見ているから」と、歴戦の佐藤もチョイスに迷いはない。ノリに乗っている太田との力勝負。欲深さとは縁遠い山根だが、さすがにピリッとした表情で準決にスイッチを入れた。

竹内祥郎記者

2022年3月27日 19時50分

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