邊見光輝が特別昇班 ~函館競輪場~

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邊見光輝
レインボーカップを走らずして特別昇班

 5月25日の青森FIIミッドナイトでの石塚慶一郎(和歌山・119期)に続き、27日に最終日を開催した函館FIIナイターで邊見光輝(福島・119期)が完全優勝し、28日付けで2班への特別昇班を果たした。7月からの2班昇格は決めていた石塚とは対照的に、デビューが半年遅れた邊見は来期も3班の予定だった。実戦を走りだすやいなやの快進撃でレインボーカップ・チャレンジファイナルへの出走権も獲得していたが、やはり一刻も早く特別昇班を決めたいという思いは強かったのだろう、最初につかんだチャンスをしっかりモノにした。

 「九州が分かれてくれたんですね」と函館決勝のレースも邊見には追い風となった。同期の特別昇班阻止に燃える川野信(福岡・119期)が正攻法の位置で待ち構え、邊見は4番手で周回。赤板前から九州別線の大竹野裕樹(鹿児島・88期)が上がってくるが、川野は突っ張って出させない。邊見はまだペースが上がり切らない打鐘3コーナーから反撃を開始。4コーナーで川野を叩くと、そのまま後続を一本棒にして全く反撃を許さずに押し切った。

 資格検定の筆記で落ちて同期と一緒にデビューの日は迎えられなかった邊見だが、そもそも19年高校総体のケイリンで優勝するなど将来性たっぷりな逸材だ。S級で活躍した金澤幸司、竜二兄弟(ともに91期)は従兄弟と血筋も確か。強靭な地脚が武器で、チャレンジでは新人らしい徹底先行で勝負して3着2回、5着が1回あった以外は連を外さなかった。その豪脚で1・2班戦でも旋風を巻き起こすだろう。

権田浩一記者

2022年5月27日 21時50分

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