新山響平は未来を見据える! ~立川競輪場~

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新山響平
初日特選を制して準決勝も負けられない立場
自身のスタイルの幅を広げる

 立川競輪場でF1シリーズが開催されており、28日(水)に初日が終了した。メインの12レースの初日特選では新山響平(青森・107期)が力強いまくりで制した。

 「展開が向いたのが大きいですね。出が良くなかった。最近はすごいスカッとまくれているイメージがない」と納得のレースではなかった様子だが、「コーナーで浮かずに踏み込めているし、少しは良くなっている」と兆しが見え始めている手応えも得た。
 
 昨年の新山響平はG2、G1で3度決勝に進んでおり競輪祭では準V、今年8月のオールスターでも決勝進出とタイトルが手に届く所まで来ている。

 「タイトルは常に意識していますね。毎日毎日、タイトルに必要なことを考えたり、先輩に聞いたりもしている」

 悲願のタイトル獲得に向けて、自身の競走スタイルにも幅を持たせようと考えており「中野(慎詞)君や(高橋)晋也とかG1で勝ち上がってきて一緒になることもこれからあると思う。そういうときのためにもヨコも少しずつやっていかないとなって。できることも増えるし、選手生活を長く続けることを考えてもヨコできないと厳しいと思うので」と現在の先行スタイルだけでなく、人の後ろを回った時のことも頭に入れている。

 今回はその中野と同じあっせんだが、準決勝では別のレースとなった。
 「(準決勝は)まだ自力でやりたいので、(連係は)決勝ですね。決勝で、青森記念で決められなかったワンツーができれば」と決勝での連係を渇望しているだけにまずはしっかりと決勝にコマを進めて中野慎詞の勝ち上がりを待つ。

池端航一記者

2022年9月28日 18時50分

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