梶原海斗がS級に特進 ~別府ナイター~

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梶原海斗
スーパーエリートがようやくS級の舞台に立つ
123期生最初のS級戦士に

 4月23日開催の別府FIナイター最終日第11レース・A級決勝に出走した梶原海斗(福岡・123期)が、松本憲斗(熊本・119期)、甲斐俊祐(大分・121期)との“九州ガチンコ勝負”を制して逃げ切り優勝を果たした。これで梶原は、3月武雄FIIナイター、4月岸和田FIIに続き3場所連続での完全優勝を達成し24日付けでS級2班への特別昇級を果たした。

 別府の決勝は、5番手からのレースになり、赤板前に動いて1コーナーで前団を押さえて先頭に立つ。2コーナーから松本が巻き返してくるが、打鐘で並ばれた梶原はダッシュ良く突っ張って松本を出させない。踏み合って松本を振り切るも、今度は最終ホームから甲斐がロングまくりで襲い掛かる。スピードに乗った甲斐は完全にまくり切る勢いだったが、そこも踏み直して行かせない。番手を回った高木和仁(福岡・76期)のアシストも受けて甲斐にも踏み勝って堂々の逃げ切りでS級切符を手に入れた。

 「(決勝を振り返って)キツいです。(レースは)中団を取って行けるところからと考えていたんですけど、最初に別線を入れて後方になっちゃったんで切ってから考えようと思って。(松本が押さえ返しにきたが)出しちゃいかんと思って突っ張りました。(松本と踏み合ってるところを今度は甲斐がまくってきたが)後ろに見えたので踏み直しました。行かれたと思ったけど気合で頑張りました。(S級特進を決めて)チャレンジでつまずきましたけど、やっと上の舞台で戦えるので頑張ります。長い距離を踏んで勝てたらラインにも貢献できると思うので、そんな強いレースをしていきたいです」

 ようやくではあるが、123期でS級一番乗りを果たした梶原は、高校選抜とインカレのスプリントで優勝し、ジュニアのアジア選手権スプリント、ケイリン、チームスプリントの3冠も達成と輝かしい実績を誇るエリート候補。養成所での在所順位は振るわなかったものの、HPD教場にも選出されていた。本人のコメントにもあるようにチャレンジ戦では勝ち切れない状態が続いたまま年を越してしまったが、新年2戦目のレースでの完全優勝を皮切りに、3場所連続完全Vを決めて2月に特別昇班。一度勢いが付いたら最早A級には梶原を止められる選手は見当たらず、1・2班戦は5場所で15戦14勝、2着1回のパーフェクトな成績で通過点にしてみせた。ケタ違いの快速でS級でもどこまで上がっていくか目が離せない。

権田浩一記者

2024年4月23日 21時39分

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