雨谷一樹がスプリント優勝 ~全プロ競技大会~

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雨谷一樹
目標としてきた全プロ「スプリント」優勝を見事に達成
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雨谷一樹
ゴール直後に勝利確信のガッツポーズ
世界で活躍したダッシュ力は健在

 「第70回全日本プロ選手権自転車競技大会」が、富山競輪場で5月29日に開催された。スプリントは雨谷一樹(栃木・96期)が優勝。寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント「理事長杯」の権利を得た。
 
 今大会の競技開幕はスプリント予選の200mF.T.T.。24人の中で1走目を走った雨谷一樹(栃木・96期)が、いきなり、大会新記録9秒97のタイムを叩き出す。

 予選を1位で通過した雨谷は、1/4決勝を佐々木悠葵(群馬・115期)が棄権して不戦勝。続く1/2決勝は真鍋智寛(愛媛・121期)を連勝で下して決勝へ。決勝は予選2位のタイムを出した河端朋之と激突。旧ナショナルチーム対決となった。

 1回戦は雨谷一樹が先取。2回戦は、お互いが動きをけん制し合うスローな流れから雨谷がラスト1周前の4コーナーから内を抜けて仕掛ける。河端との距離はどんどん開いていき、そのまま押し切った。

「(優勝は)初めてですし、うれしいです。コロナ(の影響)で(全プロが)3年間やらなかったけど、ずっと優勝を目指していた。走りたかったです。ナショナル(時代)でも河端さんに1回も勝ったことがなくて勝つつもりで挑みました。(理事長杯は)でかいですね。菊池も優勝していたので、刺激になっていたんです。(GⅠ決勝を)目指してやっている。少しずつですが、頑張りたい。競輪は地脚(がないと)なのでちょっと難しいところもありますが。スプリントは心理戦。ハロンで1位の上がりを出せたことも大きかったですね。ハロンから全力でいきました」

小山裕哉記者

2023年5月29日 17時41分

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