アルテミス賞は佐藤水菜 ~いわき平競輪場~

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佐藤水菜
3年後のパリ五輪を見据える
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スピードの違いで後続をちぎる圧勝劇
真夏の夜の舞台でサマーナイトリベンジ

 いわき平競輪場で開催されている「第64回オールスター競輪(G1)」は、8月11日の2日目に「ガールズケイリンコレクション2021いわき平ステージ」の「アルテミス賞」が一発勝負で行われた。ファン投票9位の佐藤水菜(神奈川・114期・L1)が、スピードの違いでまくり合戦を制し、後続をちぎって勝ち切った。
 ナショナルチームに所属している佐藤は、東京五輪に出場はできなかったが、チームメイトの奮闘に大いに感化された。自身も3年後のパリ五輪出場という強い意志をもって、ガールズケイリンと競技をリードしていく。
 「(東京五輪をテレビ観戦して)あらためて3年後、(パリ五輪で)走るんだという気持ちと、もっと頑張らないとっていう気持ちになりました」
 前々回の函館「ガールズケイリンフェスティバル2021」では、最終ホームから先行策に出たが、2、3番手の小林莉子(2着)、石井寛子(1着)に交わされて3着に沈んでいた。それだけに「アルテミス賞」では慎重に仕掛けのタイミングを待った。6番手に置かれてもじっと我慢。最終1センターから踏み上げて、梶田舞、久米詩、山原さくらの外をのみ込んで、2着の小林莉子に4車身の差をつけた。
 「前々回のサマーナイトの反省を生かして、1着を取れるところから全開で行こうと思ってました。強い選手の後ろから仕掛けたい。モガき合いのところを仕掛けたいっていうのがあったんで、(最終的に)小林選手のところに入れました。サマーナイトリベンジを果たせた気がします。4車併走っていうのも頭に入れてたんですけど、このレベルだとヤバいっていう焦りもありました。ただ、一番外は有利だっていうようにプラスに考えました。出切ってからは、脚が回っていた。サマーナイトでは後ろの2人に抜かれたんですけど、後ろがいないことがわかったんで勝利を確信しました」
 世界の強豪と互角に渡り合うためにも、ガールズケイリンで立ち止まるわけにはいかない。

竹内祥郎記者

2021年8月12日 00時41分

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