佐藤水菜が圧巻の逃走劇で大会初制覇 ~玉野ガールズケイリンフェスティバル~

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佐藤水菜
表彰式で花束を抱えて写真撮影に応じる佐藤水菜選手
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内を伸びてきた鈴木美教選手を3/4車身振り切ってゴール線を通過
勝負所を逃すことなく抜群の仕掛けでライバルを一蹴

 7月18日(月)に玉野競輪場で行われたガールズケイリンフェスティバル2022の決勝戦は佐藤水菜(神奈川・114期)が抜群のタイミングでカマシを敢行。ライバルの児玉碧衣や連勝で勝ち上がってきていた尾方真生らをまとめて封じてゴール線を一番に駆け抜けた。
 初手で5番手に構えていた佐藤水菜は赤板周回から徐々に前との車間を空けはじめる。3番手に構えていた尾方真生が後ろを警戒しながら鈴木美教との車間を空けはじめると、佐藤水菜は前にいた児玉碧衣の背中に隠れるように気配を消しながら4コーナーの下りを使って一気にスパート。慌てて踏み込む尾方真生と児玉碧衣を一瞬でのみ込むと、番手に嵌って必死に車間を詰めながら迫る山原さくらや、直線で内を突っ込んだ鈴木美教を振り切って大会初制覇を達成した。
 「率直に1周逃げて、逃げ切れたことは嬉しいです。前に尾方さんと児玉さんって強い自力選手がいたので。尾方さんよりも先に出ようと思っていました。尾方さんが仕掛けにくいタイミングでいくことだけ決めていました。私は自分のタイミングでいけるアドバンテージがあったので前だけ見て走りました。後ろに強い選手に入られてもゴール前で抜かれないように走りました。得意の戦法の一つができたのかなって。雨のときはバンクが軽いと思っているのでマイペースで行きました。日に日に緊張感も高まってきて眠れなかったんですけど、高いレベルで走れることは貴重なので気持ちで乗り切りました。優勝だけみて無駄なことは省いて」
 アジア選手権のケイリンで金メダルを獲得した佐藤水菜にはチャンピオンとしての責任感が生まれていた。
 「今の自分には大きいアジアチャンピオンの称号を背負っているので、大きな責任があるので。負けられないし、勝たなきゃって。アジアチャンピオンとして(平塚と今回の玉野の)2回走って、しっかり自分が好きなように走って優勝できたのは嬉しいです。年々、(日本のケイリンを)走る機会が減ってきているので、目に見えてわかる成長を見せられたら。いろんな戦法ができる選手になることが目標なので。(オールスターに向けては)8月の猛暑中になるので暑さに負けないように。もっと白熱したレースを見せられるように頑張ります」

細川和輝記者

2022年7月18日 20時28分

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