小林莉子がアルテミス賞を初制覇 ~西武園競輪場~

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小林莉子
表彰台で笑顔でポーズをとる
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まくりきった梅川風子(5番車)を小林莉子(4番車)が交わしたところでゴール線を切る
デビュー11年目にしてガールズコレクションを初制覇

 8月10日(水)に、西武園競輪場で行われた第65回オールスター競輪の2日目11レースで行われた『アルテミス賞』を小林莉子(東京・102期)が制した。
 スタート直後から隊列が落ち着かないなかで、最終的には尾方真生の後ろ、6番手の位置からレースを進める。赤板2コーナー手前から受賞した尾方の動きは追わず、山原さくらの内を潜って梅川風子の後ろの位置を取って打鐘を迎える。残り1周手前から仕掛けた梅川の仕掛けに乗ると、最後は鋭い追い込みで梅川を捕らえた。
 「やっと獲れました。コレクションでこんなに2着が多い選手もいないかもしれないですし、アルテミス賞も何回も挑戦させてもらってやっと獲れた。うれしいです。(周回中は)2番手、3番手にいたいっていうのがあったんですけど、(スタートを)失敗してどうしようかと。そしたら自力の選手がグルグル(と並びが)変わってたんで、これはジャンまではわからないなって。前には奥井さんがいると思ったし、それなら内にいって梅川さんの後ろで一発勝負だと。そこからは思ってたような展開だったので落ち着いていました。正直、キツかったけど、なんとか差し切れました。自力で活躍している選手が多くて、厳しいレースでした。でも、そのなかで獲れたのは自信になりました」

 アルテミス賞が創設された初年度から6年連続出場も、なかなか届かなかったタイトルに「ファンの方に乗せてもらっているなかで獲れていなくてうずうずしていた。ようやく(ファンと)一体となって喜べたのかなって」と応援し続け投票してくれたファンへの感謝を口にした。
 今年はガールズケイリン10周年の節目の年。小林は1期生からガールズケイリンをけん引してきて初代ガールズグランプリ女王にも輝いている。それ以来ビッグレースでの1着とは縁がなかったがようやく念願のガールズコレクションを制覇。2年連続でのガールズグランプリ出場へ後半戦に向けて弾みをつける勝利となったことだろう。

角田祐馬記者

2022年8月10日 22時20分

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