奥井迪の感謝と後悔 ~青森競輪場~

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奥井迪
3日間、先行勝負でファンを魅了する
先行スタイルを目指すキッカケとなった憧れの背中を追い続けて

 10月6日(木)から青森競輪場でミッドナイト競輪F2ガールズが開催される。9月に名古屋で行われたティアラカップで優勝して賞金ランキングトップを走る奥井迪(東京・106期)は村上義弘が引退を受けて、先行勝負するキッカケとなった感謝の気持ちと、ひとつの後悔があることを話してくれた。

 「村上(義弘)さんは憧れでした。村上さんが先行でバリバリやっているときは競輪をみていなかったので知らないんですけど、村上さんのレースを見て『自分も先行を目指そう』と思ったので、引退していなくなった喪失感は大きいですね。気持ちで走る、あんな風に走りたい。村上さんを見て目指す所が決まった感じだったので。走りで人を感動させる、伝わる走りをしていた人なので」と憧れ、これからも目標としている“村上義弘”の背中を追い続ける。

 「後悔していることがひとつあって、開催で一緒になったときに話しかけられなかった。挨拶はするんですけど、いま話しかけていいのかなとか、いま話しかけたら迷惑になるかなとか、自転車を整備しているからいま声をかけると邪魔になるよなとか、色々と考えちゃって一度もお話できなかった。レースのこともそうですけど、年齢がいってからの走り方だったり体のことだったりそういう話を聞いてみたかった」と後悔の念に駆られていた。

 「ただこれで村上さんと会えなくなるわけじゃないと思うので。競輪場に来ることもあると思うし、検車場で会える機会があれば今度こそ話しかけたい」と次に会えるのはいつになるかわからないが、今から心待ちにしていた。

池端航一記者

2022年10月5日 17時22分

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