明るい兆し見えた奥井迪 ~大宮競輪場~

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奥井迪
白星が一番の良薬に
体調を崩し、らしさを失うも光明が差した

 3月8日(水)から大宮競輪場でF1ガールズシリーズ『東京中日スポーツ杯』が始まった。

 6レースでは奥井迪(東京・106期)が最終3コーナーからのまくりで白星発進。初日は選手生活で初めてと話した「流れを見て」というコメント。普段なら『自力』とコメントする奥井にしては消極的なコメント。「今日は焦らずにいこうと。こういうのも勉強だと思うようにしていた」。普段のスタイルである長い距離をいく作戦を取らず、結果にこだわった仕掛けを見せた。「2コーナーで前が駆けてなくて、行こうと思ったですけどガマンしました。ぎりぎりだったし、車も進んでいないけど1着取れたのでよかった」。
 
 2月の立川直前に体調を崩し、3月の取手は未勝利。苦しんでいただけに、1着を取れたことで表情晴れやかに。「たくさんの応援を受けて、ありがたかったし気持ちも前向きになりました。力が伝わる感じがあったし、前回よりもマシです。この状態が続くとは思わないしちょっとずつでも良くなっていけば。自分らしくない走りだったかもしれないですけど、1着を取れたので良かったです」。

 通算500勝のカウントダウンを1つ進めて、あと2つ。そして、2日目のコメントは「自力基本に」。奥井らしさがじょじょに戻ってきた。

角田祐馬記者

2023年3月8日 17時45分

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