坂口楓華が最後のコレクションを制す ~取手競輪場~

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坂口楓華
表彰式で賞金ボードを掲げてポーズを決める
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真後ろにいた吉川美穂を寄せ付けず1車身差のままゴール

 3月24日(日)に取手競輪場で行われた『ガールズケイリンコレクション』は坂口楓華(愛知・112期)が一番人気に応えて悲願の初タイトルを手にした。

 スタートはややけん制が入り、久米詩が誘導員を追い掛けて正攻法に構える。その後ろに石井寛子が構え、一番人気に推されていた坂口楓華が吉川美穂の前へと入り3番手となる。5番手の位置で児玉碧衣と山原さくらが併走していたが、内の児玉が譲らず、その後ろに柳原真緒、山原が最後方となり青板バックでようやく隊列が落ち着く。打鐘手前から久米が誘導員との車間を空けて間合いを取っていたが、車を外に持ち出した児玉が最後方の山原を目でけん制する。。最終ホーム手前の4コーナーから踏み込んでいった山原であったが、気配を察知した久米がピッチを上げて主導権取り。久米の真後ろにいた石井が半車身後ろの外で併走していた児玉を警戒しながら最終バックからまくりを発動したが、2センターで車を外に持ち出した坂口が直線で一気に抜け出した。

【坂口 楓華(1着)】
 「率直な気持ちはやっと獲れたかっていう感じです。走る前の方が泣きそうだったんで、獲ったら絶対に泣くだろうな思ってたんですけど。案外、泣かなくて良かったです。最後まであきらめずに、冷静に走れたんで良かったです。(レースの組み立ては)Sは絶対にないなって。Sを取ったら勝てないから、そこだけは注意していた。ただ、中団は絶対にほしかった。中団がしっかりと取れたんで、そこでは覚悟を決めていた。私の横に(児玉碧衣が)並んでからは、そこから行くには早いしと思っていたら包まれてしまった。あとは絶対に自分にはチャンスが向くって信じていた。そこだけ信じて最後は踏みました。石井さんが(まくって)進んだ時点で、イケるって思っていた。脚も全然、余っていたし、そこの辺りで(優勝を)確信はしました。1年間、今年は本格的に自力をしっかりと出しだした。1年たってまだレース内容とかには全然、納得してない。一番大外をまくって勝ったら本当にうれしいと思う。そこを目指して、もっと力をつけていきたいです。1周を行けるくらいの脚力をつけて、物おじせずに駆けたい。(今後の目標は)まずはしっかり自力でタイトルを獲りたいっていうのが1つと、グランプリを優勝するっていう夢があるので、そのためにもっともっと強くなれるように頑張ります」

細川和輝記者

2024年3月24日 17時47分

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